2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧
探偵小説と二〇世紀精神 笠井潔 東京創元社 2007/3/30読了。 3/12に図書館で借りて以来、暇を見つけてはゆっくりと読み進めて、ようやく読了。いや~難しかった(汗)。 エッセイにカテゴリ設定しましたが、評論集ですね。『ミネルヴァの梟は黄昏に飛びたつ…
とん ことり―Gifts from a mailbox 筒井頼子/作 林明子/絵 福音館書店 2007/3/25読了。 記述師の中では、遅まきながら林明子ブームが起こっています。今日娘を児童館に連れて行ったら、そこの図書室で本書が紹介されていました。表紙が素敵なのですが、残念…
月の砂漠をさばさばと 北村薫/著 おーなり由子/絵 新潮文庫 2007/3/25読了。 記述師の自宅では、本棚のある4畳半は本棚に入りきらない文庫本が積んでありまして、そこは娘の獣道(笑)となっております。その山の中から娘が散歩がてら(?)拾ってきたのが本…
きょうはなんのひ? 瀬田貞二/著 林明子/絵 福音館書店 2007/3/25読了。 先日紹介した北村薫氏のミステリブックガイド『ミステリ十二か月』で、一番最初に紹介されていた作品。子どもを連れて図書館に行ったついでに、ふと思い出して探してみました。なので今…
柳生非情剣 隆慶一郎 講談社文庫 2007/3/23読了。 『柳生刺客状』に続いて、隆氏の短編集。こちらはタイトルどおり全編柳生一族が主人公となる作品集です。 「慶安御前試合」・・・柳生新陰流五代の道統を継いだ兵助、のちの柳生連也斎の物語。隆氏得意の裏…
梟の城 司馬遼太郎 新潮文庫 2007/3/22読了。 図らずも(?)『五右衛門妖戦記』に引き続いて、秀吉暗殺を狙う人間(もはや人間じゃないという意見もありますが)を描いた伝奇時代小説。 山田風太郎の『甲賀忍法帖』と同時期に発売され、忍者ブームの先駆け…
隠し剣秋風抄 藤沢周平 文春文庫 2007/3/15読了。 つい買ってしまいました・・・。本の雑誌の杉江氏が、「深夜+1の浅沼さんに「恥ずかしいから今さら藤沢周平を読んでいるなんて大きい声で言わないように」と注意されている」と書かれていた『隠し剣秋風抄…
呪文字 倉阪鬼一郎 光文社文庫 2007/3/14読了。 記述師の大好きな「魔の書」カテゴリの本。堪能させていただきました。ちなみに「魔の書」カテゴリとは、メタフィクションとか作中作とか図書館が異次元(?)とか本の向こうに宇宙が透けて見える(?)とか・…
ミステリ十二か月 北村薫 中央公論新社 2007/3/13読了。 図書館で借りました。3/12のエントリ「図書館カード作りました。」でも触れているので、ご覧ください。とても盛りだくさんの本格ミステリ紹介本でした。第1章は読売新聞で連載された、本格ミステリ初…
五右衛門妖戦記 朝松健 光文社文庫 2007/3/13読了。 日本クトゥルー神話作品の先駆者、朝松健氏の伝奇時代小説です。同じ石川五右衛門釜茹での場面から始まっても、某作品とは面白さの度合いが違います(笑)。果心居士、出雲の阿国、霧隠大蔵などなど実在の…
MORI LOG ACADEMY〈1〉森博嗣 メディアファクトリー文庫2007/3/10読了。「Webダ・ヴィンチ」連載のブログの文庫化です。幻冬舎のエッセイシリーズも集めたいんですが・・・。日記調の「HR」の他に、「国語」「算数」「理科」「社会」「図画工作」とカテゴリ…
The S.O.U.P. 川端裕人 角川文庫 2007/3/9読了。 川端氏の作品は『夏のロケット』に続いて2冊目。プログラマの周防巧は引きこもり気味のリアルハッカー。経済産業省商務情報政策局の小杉礼子からの依頼により「ネットの秩序は、ネットより生まれる。あらゆる…
ダ・ヴィンチ 2007年 04月号 [雑誌]より 『夢魔の幻獣辞典』 井上雅彦 角川ホラー文庫『忌憶』 小林泰三 角川ホラー文庫『うしろ』 倉阪鬼一郎 角川ホラー文庫『フリッカー式〈鏡公彦にうってつけの殺人〉』 佐藤友哉 講談社文庫『山ん中の獅見朋成雄』 舞城…
昆虫探偵 鳥飼否宇 光文社文庫 2007/3/6読了。 人間からゴキブリになった葉古小吉(ペリプラ小吉)が、熊ん蜂探偵事務所のシロコバκ(クマバチ♂)の助手として活躍(?)する世にも珍しい昆虫ミステリです。 「蝶々殺蛾事件」・・・勉強になるなあ~(笑)。…
だいじょうぶマイ・フレンド 村上龍 集英社文庫 2007/3/5読了。 『クトゥルー神話事典 第三版』にクトゥルー神話ものと載っていたので買ってみました。ちらっと裏の説明をみたけど・・・クトゥルーのクの字もないぞ・・・だいじょうぶだろうなあ~。と思って…
SFが読みたい! (2007年版) 2007/3/2読了。 よ、読みたい本が大量だ・・・。この『SFが読みたい!』は毎年楽しみ。なんと言っても周辺書への目配りが嬉しいですよね~。 UFOとポストモダンサイボーグとして生きるあったかもしれない日本―幻の都市建築史おとぎ…
二百回忌 2007/3/1読了。 角田光代氏、川上弘美氏と、現代文学わからん病にかかっていた記述師。なのに何故本書を購入したかというと、巽孝之氏の解説に「スリップストリーム(伴流文学)」という文字が見えたから。角田・川上両氏の作品が難しいのは、日常…