2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

読了本ストッカー:ルビを読むべきか…(以下略)……『星界の紋章#03異郷への帰還』

星界の紋章〈3〉異郷への帰還2006/7/18読了。 急にでてきたスポール準提督のキャラがいいですね。しかしこのシリーズは、上司と部下の関係がほとんどこれですね。エキセントリックかつ部下には甘い上司と、優秀かつ上司には手厳しい部下というお決まりのパタ…

読了本ストッカー:ルビを読むべきか、無視して読むべきか…それが問題だその2……『星界の紋章#02ささやかな戦い』

星界の紋章〈2〉ささやかな戦い2006/7/17読了。

読了本ストッカー:ルビで読むべきか、無視して読むべきか…それが問題だ…『星界の紋章#01帝国の王女』

星界の紋章〈1〉帝国の王女2006/7/14読了。 平面宇宙って…難しいなあ(汗)。適当な理解で読み進めてしまったので…読み返すのもなんだし…。宇宙雷撃戦の進め方が好みです。

読了本ストッカー:「素敵な女の子になろうね」……『茨姫はたたかう』

茨姫はたたかう2006/7/12読了。 整体師・合田力シリーズ第2弾。今回はストーカーにまつわる物語。身体論的な部分はなりを潜め、ミステリ色が強めです。でも二転三転しないので分かりやすいです。 女性論というか、「ストーカーと白馬の王子は、はたして別物…

読了本ストッカー:こんなにすっきりするのなら、行ってみたい…『カナリヤは眠れない』

カナリヤは眠れない2006/7/12読了。 整体師・合田力シリーズ第一弾。近藤史恵氏の作品は『クール・キャンデー』『凍える島』に続いて3作目です。 体と心の関係性については養老孟氏に通じるものがあるのではと感じました。

読了本ストッカー:宮部ミステリの魂に触れよ!……『夢にも思わない』

夢にも思わない2006/7/11読了。 『今夜は眠れない』に続く緒方&島崎コンビ第2弾です。前作は緒方の家族に起きた事件でしたが、今回は緒方のあこがれの人、クドウさんの身に起こった事件。 解説が実に的確です。小説において、「犯罪」を起こした「個人(犯…

読了本ストッカー:まさにラブストーリー!……『リセット』

リセット2006/7/8読了。 「時と人」シリーズ3作目です。 第二次世界大戦中の日本で暮らす水原真澄と、戦後の世界を生きる村上の二人の独白で進みます。特に村上の部分は、入院中に娘たちに宛てて、自分の小学校時代の日記をみながらテープに吹き込むという…

読了本ストッカー:繰り返される永遠の中で、人は作品を描けるのか?……『ターン』

ターン2006/7/6読了。 「時と人」シリーズの第2作です。 今回は“ターン”、つまりある時間がくると前日に戻ってしまうようになった女性のお話。前作とは打って変わって、誰と話しているのかな?と思わせる二人称で話は進んでいきます。主人公は版画家なので…

読了本ストッカー:25年…青春をスキップした女の子のお話……『スキップ』

スキップ2006/7/5読了。 高校生だったある日、25年スキップして妻に、しかも母親になってしまった人(しかも娘は自分と同い年…。)はどうなるのか。読み巧者にして書き巧者、尊敬する北村薫師の「時と人」シリーズの開幕です。 主人公が高校の先生という設定…

読了本ストッカー:シャーロック・ホームズ全巻読んでからの読書をオススメします。……『QED#ベイカー街の問題』

QED―ベイカー街の問題 2006/7/4読了。 薬局に勤める棚旗奈々と漢方薬局に勤める(営む?)桑原崇が探偵役を務める「QEDシリーズ」第三弾(たぶん)。シャーロキアンの集まりで起こった殺人事件なので、それはもう蘊蓄満載です。む~ホームズ読み返す必要があ…

読了本ストッカー:ミステリとしてもオチがしっかりあります……『三位一体の神話㊦』

三位一体の神話(下) 2006/7/3読了。 しかしくせになる文章です。リズミカルな文章の代名詞でもある金井美恵子氏とはまた違いますが、リズムが非常によいですよね。解説によると自著の引用がよくあるとのこと。自著の引用といえば大江健三郎氏ですが。現実の…

読了本ストッカー:“卓抜した文学としての推理小説”……『三位一体の神話㊤』

三位一体の神話(上) 2006/6/28読了。三浦しをん氏絶賛の大西巨人氏の作品。『神聖喜劇』が読みたかったのですが、古本屋でこちらを見つけたので、まずは慣らし運転ということで…。寡作作家・尾瀬路迂が「卓抜した文学としての推理小説」である『三位一体の神…

読了本ストッカー:あなたは“エ”を発音しますか?……『ダブ(エ)ストン街道』

ダブ(エ)ストン街道 2006/6/25読了。 面白ければなんでもありなメフィスト賞受賞作。メフィスト賞の懐の広さを物語る作品です。夢遊病で行方不明になったの恋人タニアを探して、「ダブ(エ)ストン」(“エ”は発音してもしなくてもOK)に文字どおり流れ着いた…

読了本ストッカー:西澤保彦がオッケーならこちらも大丈夫(?)……『アリア系銀河鉄道』

アリア系銀河鉄道 2006/6/22読了。 マザーグースと並んでミステリのモチーフとなることの多い『アリス』。本作でもいたるところに顔を出します。宇佐見博士が異界へと旅し、そこの法則、ルールに従いながら謎を解く連作短編集です。「言語と密室のコンポジシ…

読了本ストッカー:鳥玄坊一派再び!(ただしスケールダウン。)……『鳥玄坊#時間の裏側』

鳥玄坊―時間の裏側 2006/6/20読了。 京極夏彦作品にも登場する「築地の先生」こと明石散人氏の伝奇(?)作品です。前作の『鳥玄坊 根源の謎』は鳥玄坊一派の側から事件を追いましたが、今回は外側から。右翼活動家の鈴木、真部、ダンサーの五十鈴が地震とリ…

読了本ストッカー:ジャパネスクホラーの最高傑作!……『百怪祭』

百怪祭―室町伝奇集2006/6/18読了。 日本の怪奇作家の筆頭、朝松健氏によるジャパネスクホラー短編集です。室町時代は山田風太郎も晩年描いていますし、なにか彼らを揺さぶるものがある時代なのでしょうね。この作品集でも「立川流」の影が見え隠れします。 …

読了本ストッカー:ミステリ+伝奇+偽史の好短編集……『凶笑面#蓮丈那智フィールドファイル#01』

凶笑面―蓮丈那智フィールドファイル〈1〉2006/6/14読了。異端の民俗学者・蓮丈那智のフィールドファイルシリーズの1巻目です。“異端”“民俗学”とくれば宗像教授(from宗像教授伝奇考シリーズ)、兵頭北神(from北神伝奇シリーズ)、稗田礼二郎(from妖怪ハン…

読了本ストッカー:ダリオがポイント!……『ドミノ』

ドミノ 2006/6/13読了。 東京駅を舞台として、文字通りドミノが倒れるようにすべてが収束していく物語。ミッシングリンク系のミステリは好きなのですが、本書はわりと早い段階でリンクしてしまうので少し物足りないかな? とはいえ、銀の鈴で待ち合わせれば…

読了本ストッカー:ホームズはジェレミー・ブレッド(役)と露木茂(声)のイメージで!……『シャーロック・ホームズの冒険』

シャーロック・ホームズの冒険2006/6/9読了。 久々の再読です。実家には小学生のときの愛読書、偕成社版のホームズシリーズがありますが、こちらはハヤカワ文庫版。やはりホームズは「ワトソン」と呼び捨てにしないとね。「ワトソンくん」じゃ他人行儀(?)…

読了本ストッカー:速記者・・・マニアックだ・・・『余白の愛』

余白の愛 2006/6/5読了。 本の雑誌社の『文庫王国2004年版』の小川洋子特集で次のように紹介されていたので興味を持って買ってみました(福武書店版ですけど)。 印象的なのは、突発性難聴に侵された主人公の元にスケッチブックを用意した夫が訪れる場面。丁…

読了本ストッカー:主人公が工兵って…渋すぎっ!……『ナポレオン暗殺』

1809―ナポレオン暗殺 2006/6/1読了。 傑作『バルタザールの遍歴』で度肝を抜かれた佐藤亜紀氏。『モンティニーの狼男爵』に続いて3冊目です。もったいなくて未読のままとっておいたのですが、いよいよ読んでしまいました。 フランスのオーストリア侵攻時、…

読了本ストッカー:ミステリなのか?ホラーなのか?カテゴリ不明の異色作……『暗色コメディ』

暗色コメディ 2006/5/26読了。 『戻り川心中』『夕萩心中』に続いて連城ミステリ3冊目です。他人に自分と入れ替わられてしまった女、飛び込み自殺をしたのにトラックがすり抜けてしまった男、「あなたは死んでいる」と妻に告げられた男、妻が「何か」と入れ…

読了本ストッカー:連城ミステリ第2弾!……『夕萩心中』

夕萩心中2006/5/24読了。 連城ミステリ2冊目ですが、「戻り川心中」以上にトリッキーです。特に「花緋文字」と「夕萩心中」の2編はぶっとびのトリッキーさ。すべてをひっくり返す手腕にはおどろかされます。現在、さらにトリッキーだと噂の(?)『変調二人…

読了本ストッカー:連城ミステリ初体験……『戻り川心中』

戻り川心中 2006/5/25読了。 数年前の「このミス(だったかな?)」で、連城氏の『人間動物園』が紹介されていました。その記事の中で「初期にはトリッキーなミステリを書いていた」と書かれていたので、お手並み拝見ということで買ってみました(100円で)…