2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧
盗まれた街 ジャック・フィニイ ハヤカワ文庫 2007/8/27読了。 本書へのオマージュとして、恩田陸氏が『月の裏側 (幻冬舎文庫)』を書いたということで有名ですね。侵略SFの古典です。 『月の裏側』は“乗っ取られた本人”の内面を綴ったのが大変面白かったので…
アド・バード 椎名誠 集英社文庫 2007/8/24読了。 1990年<日本SF大賞>受賞作品です。椎名誠氏の作品はあまり読んだことがありません。昔「中国の鳥人」が映画化されたときに同名短編集を確か読んだはず。なんとなく記述師の中では筒井康隆氏とイコールとい…
読書会 山田正紀/恩田陸 徳間書店 2007/8/20読了。 図書館で借りて翌日読了。面白かったです。 山田正紀氏と恩田陸氏が、影響を受けた作品について語っていくという本書。わりとメインどころについて語っているので、これは知らなかったという作品はあまり出…
海底二万里 (創元SF文庫) ジュール・ヴェルヌ 創元SF文庫 2007/8/16読了。 ジュール・ヴェルヌといえば、記述師にとっては小学生時代にかなりはまった作家。小学校の図書館で(たぶん福音館版の)大判のハードカバーを読んだことを思い出します。今、福音館…
翻訳夜話 (文春新書) 村上春樹・柴田元幸 文春新書 2007/8/15読了。 先日立ち読みした『翻訳教室』がめっぽう面白かったので、買ってみました。「文庫堂」なのに、禁を破って(?)新書です。 フォーラム1では大学生たち、フォーラム2では翻訳学校の生徒たち…
蝉しぐれ 藤沢周平 文春文庫 2007/8/6読了。 映画化もドラマ化もされている(らしい)藤沢周平の代表作。ブックオフでもわりとよく見かけますね。 舞台はご存知、海坂藩。牧文四郎は二十八石の小身、牧家の養子。友人にも恵まれ、15歳にして空鈍流の剣士とし…
十兵衛両断 (新潮文庫) 荒山徹 新潮文庫 2007/8/3読了。 文庫王国で知って(多分)以来、「これは絶対に面白いに違いない!」と確信して探していました。105円ではなく150円で手に入れたのですが。著作を刊行順に読もうと思って読まずに取っておいたので…
特盛! SF翻訳講座 翻訳のウラ技、業界のウラ話 大森望 研究社 2007/8/1読了。 大森望氏の<現代SF1500冊>シリーズや、柴田元幸氏の著作を読んで“翻訳”というものにかなり興味が出てきたので、図書館で借りてみました。 大森氏のSFマニアぶりは<現代SF1500…
探偵小説と記号的人物(ヨミ キャラ/キャラクター) 笠井潔 東京創元社 2007/7/29読了。 図書館で借りたもの。<ミネルヴァ>シリーズ3作目です。返却期限が来てしまい返してしまったので、現在手元になく、感想がかけません・・・。残念。
永遠のためいき 新田次郎 文春文庫 2007/7/27読了。 早瀬裕子、加島絢子、丸屋美佐の三人は八ヶ岳で三人の男たちに出会います。天文学者らしい岡村晃、ノッポの西浦和夫、縞のチョッキを着た梶原至郎。予想通り3対3の関係が始まります。なんだか立原正秋を読…
魔障 朝松健 ハルキホラー文庫 2007/7/26読了。 もったいなくて取っておいた朝松健氏の著作。ようやく読んでみました。 「魔障」・・・著者を思わせるオカルト本の編集者・平井は、ある日自称魔術師 の訪問を受け、一冊の私家本を渡されます。その名も“空の…
失われた宇宙の旅2001 (ハヤカワ文庫SF) アーサー・C・クラーク ハヤカワ文庫 2007/7/24読了。 名作<宇宙の旅>シリーズも『2001』『2010』『2061』『3001』と読んできて、ラストは本書。映画製作の過程で削られたエピソードをまとめたメイキング的作品です…