鳥玄坊〈1〉根源の謎 (講談社文庫) [文庫]明石 散人講談社2002-06 2006/2/27読了。 八咫烏、鳥居、南極の地底湖、死海文書などなど。 宗像教授とスプリガンを足してさらに掛けたような 作品。ちょっとイッチャッテル感もありますが…。

絶叫城殺人事件 (新潮文庫) [文庫]有栖川 有栖新潮社2004-01-28 2006/2/23読了。 「黒鳥亭殺人事件」がもっともミステリらしく好きですね。 「壷中庵殺人事件」は壷内刀麻が壷中庵の 中で壷をかぶって死んでいたというふざけた事件……。 面白いけどね。

空港にて (文春文庫) [文庫]村上 龍文藝春秋2005-05 2006/2/23読了。 ヴィレッジヴァンガード自由が丘店にて、「著者の最高傑作」というようなポップがついていたので読んでみました。 村上氏を評するときに「現実にコミットメントし過ぎ」という意見があり…

花を運ぶ妹 (文春文庫) [文庫]池澤 夏樹文藝春秋2003-04 2006/2/20読了。 バリ島で麻薬の不法所持で捕まってしまった画家の 兄・哲郎と、兄を救おうと奮闘する妹・カヲルが交 互に語る構成の長編です。 久々に「小説」ってやつ を読んだーッという気にさせて…

暗黒太陽の目覚め〈下〉 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ) [文庫]林 譲治角川春樹事務所2001-09 2006/2/15読了。 前シリーズにも出てきましたが、宇宙生活用に新たなる言語が発明されたことによって、各勢力に不穏な空気が生まれる点など、ＳＦマインド炸…

暗黒太陽の目覚め〈上〉 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ) [文庫]林 譲治角川春樹事務所2001-07 2006/2/14読了。 『侵略者の平和』に次ぐ「那國文明圏」シリーズで す。今回はオデッサ代官所（！）と芸者園（！）、さらにマヤ設計局が入り乱れてむちゃくち…

崑央(クン・ヤン)の女王 (角川ホラー文庫) [文庫]朝松 健角川書店1993-12 2006/2/13読了。 日本ホラー界の牽引者、朝松健氏の代表作。満州・佳木斯郊外の崑央回廊で発見されたミイラの正体は……。 クトルゥー神話を日本に取り入れさせたら朝松氏の 右に出るも…

海底密室 (徳間デュアル文庫) [文庫]三雲 岳斗徳間書店2000-09 2006/2/13読了。 海底の実験施設での殺人事件を追う科学雑誌ライターに、相棒は「携帯情報デバイス」に宿る仮想人格。ＳＦマインド炸裂の本格ミステリです。 キーワードは「孤独」でしょうか。…

蔭桔梗 (新潮文庫) [文庫]泡坂 妻夫新潮社1993-03 2006/2/10読了。 「増山雁金」「遺影」「絹針」「簪」「蔭桔梗」「弱竹さんの字」「十一月五日」「竜田川」「くれまどう」「色揚げ」「校舎惜別」の１１篇が収録された短編集です。 ミステリの泡坂氏とはま…

人格転移の殺人 (講談社文庫) [文庫]西澤 保彦講談社2000-02-15 2006/2/8読了。 人格とはどこに存在するのか？ 『Brain valley』なテーマを奇想ＳＦミステリ（？）の奇才・西澤保彦が書くとこうなります。 西澤氏と親交 のある森博嗣氏の解説がよいですね。 …

大導寺竜介の青春―六道ケ辻 (角川文庫) [文庫]栗本 薫角川書店2001-01 2006/2/7読了。 『大導寺竜介の青春』というより『藤枝清顕の青春』といったほうがよいのでは？……な「六道ヶ辻」シリーズ３作目。 ミステリとはドンドン違う方向に進んでますな。 「六道…

顔のない男 (文春文庫) [文庫]北森 鴻文藝春秋2003-10-112006/2/3読了。 これまで読んだ北森作品とは印象が異なり、まるで 正体が掴めない男を刑事たちが追うという社会派ミステリのような感じです。しっかり本格ミステリし ていますが。初出をチェックする…

メイン・ディッシュ (集英社文庫) [文庫]北森 鴻集英社2002-03 2006/2/2読了。 主人公（？）のミケさんの作る料理がおいしそう で、お腹がすく連作短編集です。 特に「アリバイレシピ」が見事。短編ミステリの傑作ではないでしょ うか？北森氏おそるべし。と…

共犯マジック (徳間文庫) [文庫]北森 鴻徳間書店2004-10 2006/2/1読了。 全共闘、ホテルニュージャパン火災、金嬉老事件、 帝銀事件、グリコ・森永事件、横須賀線爆破事件、 多摩川堤防決壊……そして昭和犯罪史最大の謎であるあの事件……。 著者の北森氏は昭和…