密林 (角川文庫) [文庫]鳥飼 否宇角川書店2003-10 2005/8/29読了。 まさしく冒険アドベンチャー。著者が奄美大島で フィールドワーク中ということだけあって、密林の描写がすごいです。 古田日出男氏の『１３』や藤木稟氏の『イツロベ』のようでした。ミステ…

ありがと。―あのころの宝もの十二話 (ダ・ヴィンチブックス) [文庫]メディアファクトリー2004-10 2005/8/26読了。 アンソロジーはあまり読まないのですが、なんか 「ほっこり」した紙質が好きで買ってみました。 一 番面白いのは中山可穂氏の「光の毛布」で…

余寒の雪 (文春文庫) [文庫]宇江佐 真理文藝春秋2003-09 2005/8/25読了。 最近『御家人斬九郎』のビデオを見てまして、久々に時代小説を読んでみたくなり、『活字倶楽部』の 時代小説特集から探し出したのがこれ。 『髪結伊三次捕物余話』シリーズの前段階と…

活字狂想曲 (幻冬舎文庫) [文庫]倉阪 鬼一郎幻冬舎2002-08 2005/8/23読了。 これ小説だと思って買ったんですけど、エッセイで した。「奇書」と書いて「エッセイ」と読ませてい たから勘違い。 でも嬉しい勘違いで、大変面白く読みました。 まぁ、どこの会社…

朝霧 (創元推理文庫) [文庫]北村 薫東京創元社2004-04-09 2005/8/22読了。 このシリーズは本当におもしろいです。 今回本書を 読む前に、第１作『空飛ぶ馬』から全部読み返してみました。 主人公の「私」の読書量には正直脱帽です。しかも「これぞ本当の読書…

古本街の殺人 (創元推理文庫) [文庫]紀田 順一郎東京創元社2000-12 2005/8/13読了。 こちらは改題されたものですが、わたしが手に入れ たのは『鹿の幻影』という元の文庫でした。１００ 円で売ってたのでまぁいいかと思いまして。 書誌学 の権威としても名高…

漱石と倫敦ミイラ殺人事件 (光文社文庫) [文庫]島田 荘司光文社2009-03-12 2005/8/11読了。 ロンドンに留学中の漱石が、ホームズと事件に巻き込まれる珍作。 「漱石がホームズと」事件に巻き込まれ るのではなく、漱石が「ホームズと事件に巻きこまれる」の…

後宮小説 (新潮文庫) [文庫]酒見 賢一新潮社1993-04-25 2005/8/10読了。 ファンタジーノベル大賞受賞作。たしか第１回ですよね？ ファンタジーノベル大賞のその後の方向性 をすべて決めた作品といっても過言ではないでしょ う。 素乾国の後宮にあがることに…

浮沈 (新潮文庫―剣客商売) [文庫]池波 正太郎新潮社2003-02 2005/8/9読了。 ついに最終巻…。ネタばれになる（？）ので書きませんが、小兵衛は○○○するんですねぇ。 あと残すは 番外編『黒白（上・下）』『ないしょないしょ』。 寂しいのう。次は鬼平と真田太…

二十番斬り (新潮文庫―剣客商売) [文庫]池波 正太郎新潮社2003-02 2005/8/8読了。 ついに達するところまで達してしまった小兵衛。お年寄りとは思えない剣舞です。 『剣の天地』の剣 聖・上泉伊勢守と同様、いってみれば怪物ジ○ィ…失礼（斬）。

波紋―剣客商売 新装版 (新潮文庫) [文庫]池波 正太郎新潮社2003-02-15 2005/8/7読了。 いよいよ終盤へ。読むのがもったいないですなぁ。

脳病院へまゐります。 (文春文庫) [文庫]若合 春侑文藝春秋2003-07 2005/8/5読了。 むちゃくちゃですな・・・愛と性と憎しみ、ヘビー な一冊です。ここまで虐げられても人を愛せるもの でしょうか？ 表題作も面白いですが、店主は「カタ カナ３９文字の遺書…

ノヴァーリスの引用 (集英社文庫) [文庫]奥泉 光集英社2003-05 2005/8/4読了。 『我輩は猫である殺人事件』にしても『バナールな 印象』にしても、ミステリやメタに意識的な構成が 非常に趣味にあっています。『バナール～』に続い てこちらにも嘔吐の場面が…

朽ちる散る落ちる (講談社文庫) [文庫]森 博嗣講談社2005-07-15 2005/8/2読了。 Ｖシリーズもいよいよ佳境です。 気になるポイント が続々と。へっ君のイニシャル、有人衛星の帰還方法、ＤＮＡ鑑定についての会話・・・これらのことが示す時代を考えあわせる…