2006-01-01から1年間の記事一覧
狐罠2006/9/4読了。「旗師(店舗を持たない骨董商)」である「冬狐堂」宇佐見陶子を描く「冬狐堂」シリーズの第1作目です。同業者に仕掛けられた贋作に、不覚にも引っかかってしまった陶子は、自らのプライドをかけて、骨董商最大のタブー、贋作製作に手を染…
フォーリング・エンジェル―ミッドナイト・ブルー 2006/8/1読了。 「ソーニャ・ブルーシリーズ」第3作目。死者が実体を持ってこの世と連結できるのは「告解火曜日(マルディグラ)」と「春分節」と「万聖節前夜(ハロウィン)」だけだそうです。こういう細か…
ゴースト・トラップ 2006/8/28読了。 「ソーニャ・ブルーシリーズ」第2弾。本書からの登場人物、私立探偵ウィリアム・パーマーが魅力的です。 「パングロスが君の祖父だというのは本当なのかい?」「まあ、そう言っていいかもね。でももしあなたが言ってるの…
ミッドナイト・ブルー 2006/8/28読了。 「ソーニャ・ブルーシリーズ」3部作(ではなかったようですが)の一作目。ヴァンパイアハンター・ソーニャの誕生を描きます。突然セラフィム(熾天使)が出てくるのにはびっくり。天使らしく目は金色、しゃべる言葉は…
星界の戦旗〈4〉軋む時空 2006/8/24読了。 まだ続くんですね~。四部作だと思ってたので・・・。物語も不穏な空気が流れてきました。田中芳樹氏作品のように主要人物があっさり殺されそうでこわい・・・。
人生激場 2006/8/24読了。 ついに直木賞作家になってしまったオタクの星(?)三浦しをん氏の爆笑エッセイです。相変わらずの妄想道まっしぐらなしをん氏・・・。他作品の文庫化を期待して待ちましょう。密かに(?)五つ星!
虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX) 2006/8/23読了。 「トロイの木馬」「赤いドレスのメアリィ」「不良探偵」「話し好きのタクシードライバ」「ゲームの国」「探偵の弧影」「いつ入れ替わった?」の全7編の短編集です。 今作はVシリーズと四季シリ…
私小説 from left to right 2006/8/23読了。 『本格小説』がとても面白いと聞いて、その前段階として購入しました。手に入れてみると、ブックオフでちょくちょく見かけていた本でした。 横書き・英文混じりの文章というイメージから、バイリンガル自慢の若者…
神の鉄槌 2006/8/9読了。 記述師の大好きなアーサー・C・クラーク作品。地球への衝突コースをたどる彗星「カーリー」を阻止するべく奮闘する人類の姿を描くSF長編です。最初に一人の技術者の人生を辿ることで、同時に人類の宇宙開発史をなぞる手腕は見事の一…
試験に出るパズル―千葉千波の事件日記 2006/8/4読了。 たぶん他の方の紹介でも書いてあるのでは、と推察しますが、各短編内に出題されているパズルが非常に面白いです。特に超有名(らしいです)な「13個の金塊の問題」は難問!(ですよね?) この問題、記…
ダ・ヴィンチ 2007年 01月号 [雑誌]より★『四季 秋』森博嗣 講談社文庫★『四季 冬』森博嗣 講談社文庫★『となり町戦争』三崎亜記 集英社文庫★『夜に猫が身をひそめるところ think ミルリトン探偵局シリーズ1』吉田音 ちくま文庫★『世界でいちばん幸せな屋上 …
スパイク 8/3読了。 松尾由美氏は「バルーンタウン」シリーズなどSF設定の作品が多いですね(といっても読むのは2作目ですけど・・・)。スパイクという同じ名前の犬を介して知り合った男女が、パラレルワールドの住人だったという本作。世界同士のつながり…
大どろぼうホッツェンプロッツ三たびあらわる 8/2読了。 「大どろぼうホッツェンプロッツ」シリーズ最終作。まさに大団円!シリーズで張ってきた伏線が見事に回収され、すばらしいラスト。児童書の鏡ですね~。
大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる 8/2読了。 文字どおり「大どろぼうホッツェンプロッツ」シリーズ第2作です。新キャラとして「千里眼」シュロッターベック夫人が登場します。ワニになってしまった夫人のペットの犬さんがかわいらしいです。
大どろぼうホッツェンプロッツ 2006/8/2読了。 ハードカバーを子供の頃に読んだのですが(実家にあるはず)、久々の再読。ドイツの少年、カスパールとセッペルの冒険。ドキドキしながら読んだなあ。大魔術師ペトロジリウス=ツワッケルマンのアジト、もっと…
阿修羅ガール 2006/8/2読了。 デビュー作『煙か土か食い物』でガツンとやられた舞城王太郎の文庫読了2作目です。全然作品が文庫化されないので、待ってました~って感じ。ストーリーはなんとも説明できない感じですが(汗)、女子高生アイコの愛と恋と青春の…
あいにくの雨で 2006/7/31読了。 前作で読むのやめようかと思ったのですが・・・「あいにくの雨で」・・・くう~タイトルがかっこいい~!・・・「あいにくの雨で」・・・くう~(二度目)。前作の主人公・如月烏有の弟(といろいろな媒体で書かれているので…
殺人症候群 2006/7/29読了。 正義とは何か。「症候群」シリーズの底流にあったテーマがいよいよ語られる最終作です。息子を少年にリンチされた親、子供の心臓移植を待つ親、娘と妻を殺された男。それぞれの思惑が入り組んで事件が複雑になります。今作では多…
誘拐症候群 2006/7/26読了。 「症候群」シリーズ2作目です。ビジネスライクな誘拐といえば、柴田よしき氏の「RIKO」シリーズの誘拐が連想されます。今回は武藤視点です。前作『失踪~』にしろ今作にしろ、ミステリ色は弱めです。なので『慟哭』のあの衝撃を…
失踪症候群 2006/7/26読了。 「症候群」シリーズ1作目です。警視庁勤務の環敬吾をリーダーとして、私立探偵の原田柾一郎、土木作業員の倉持真栄、僧侶の武藤隆が構成する小説版ハングマンです(懐かしい・・・)。今作は原田視点をメインとして進みます。佳…
星界の断章 <1>7/25読了。 「星界シリーズ」初の短編集。まさに「断章」で、シリーズの隙間を埋める好短編がまとめられています。セルフパロと交互に出てくるので、好き嫌いのわかれる構成だと思いますが…。 「創世」…宇宙航行種族アーヴの誕生や、“な…
星界の戦旗〈3〉家族の食卓 2006/7/23読了。
星界の戦旗〈2〉守るべきもの 2006/7/21読了。
星界の戦旗〈1〉―絆のかたち2006/7/20読了。 『星界シリーズ』の第2弾スタートです。
痾2006/7/19読了。 前作『夏と冬の奏鳴曲』の主人公・如月烏有が事件のショックで記憶喪失(なんじゃそりゃ)。自分の放火(なにやっとんじゃ)+殺人の謎を追う『ハサミ男』的ストーリーです。前作を読んでないとなんのことやらわかりませんし、前作を読んで…
星界の紋章〈3〉異郷への帰還2006/7/18読了。 急にでてきたスポール準提督のキャラがいいですね。しかしこのシリーズは、上司と部下の関係がほとんどこれですね。エキセントリックかつ部下には甘い上司と、優秀かつ上司には手厳しい部下というお決まりのパタ…
星界の紋章〈2〉ささやかな戦い2006/7/17読了。
星界の紋章〈1〉帝国の王女2006/7/14読了。 平面宇宙って…難しいなあ(汗)。適当な理解で読み進めてしまったので…読み返すのもなんだし…。宇宙雷撃戦の進め方が好みです。
茨姫はたたかう2006/7/12読了。 整体師・合田力シリーズ第2弾。今回はストーカーにまつわる物語。身体論的な部分はなりを潜め、ミステリ色が強めです。でも二転三転しないので分かりやすいです。 女性論というか、「ストーカーと白馬の王子は、はたして別物…
カナリヤは眠れない2006/7/12読了。 整体師・合田力シリーズ第一弾。近藤史恵氏の作品は『クール・キャンデー』『凍える島』に続いて3作目です。 体と心の関係性については養老孟氏に通じるものがあるのではと感じました。