読了本ストッカー2009

読了本ストッカー『忍法鍵屋の辻』

忍法鍵屋の辻 (集英社文庫)著者:新宮 正春集英社(1989-12)2009/12/23読了。傑作伝奇小説『ゼーランジャ城の侍』に続く、久々の新宮正春氏作品。新宮氏の作品も全巻集めてからと思っていたのですが、これも集まらないので、単巻ものから。本来なら、発表順に…

読了本ストッカー『祕劍・柳生連也齋』

秘剣・柳生連也斎 (新潮文庫)著者:五味 康祐新潮社(1958-07)2009/12/18読了。実ははじめての五味作品。五味氏といえば『柳生武芸帳』。もう手元にはあるはずなんですが、複数巻のものは後回しにしていますので(年明けにドラマやるみたいだなあ……どうしよう…

読了本ストッカー『法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー』

法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー (角川文庫)著者:法月 綸太郎角川書店(2005-10-25)2009/12/14読了。出張先で持参した文庫を読み終わってしまいそうだったので(なんたる不覚!)、急遽購入。367円でした。『有栖川有栖の本格ミステリ・ライブラリー…

読了本ストッカー『εに誓って』

εに誓って SWEARING ON SOLEMN ε (講談社文庫)著者:森 博嗣講談社(2009-11-13)2009/12/9読了。いやいや、小振りだったGシリーズにも来ました!こういうザ・ミステリみたいなほうが好み。そう思っている同好の士も多いと拝察します(笑)。それにしても、最…

読了本ストッカー『火星の人類学者』

火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者 (ハヤカワ文庫NF)著者:オリヴァー サックス早川書房(2001-04)2009/12/8読了。オリヴァー・サックス氏の著作は初めて。ハヤカワ文庫のNFシリーズは、「数理を愉しむ」シリーズをはじめとして読んでいきたいと思っ…

読了本ストッカー『GEN「源氏物語」秘録』

GEN―『源氏物語』秘録 (角川文庫)著者:井沢 元彦角川書店(1998-10)2009/12/3読了。井沢元彦作品は、『猿丸幻視行』に続いて2作品目。『ダビデの星の暗号』も入手済みなのですが、『樅の木は残った』と続けて読もうとしているので保留中。本書は、たぶん浪人…

読了本ストッカー『魚舟・獣舟』

魚舟・獣舟 (光文社文庫)著者:上田 早夕里光文社(2009-01-08)2009/12/2読了。本書や『火星ダーク・バラード』がすごい、と噂には聞いていました。なかなか105円では手に入らないだろうと思っていたのですが、新潟出張の折、新潟駅ビルのブックオフで発見。…

読了本ストッカー『トンデモ本の世界』

トンデモ本の世界 (宝島社文庫)宝島社(1999-01)2009/11/30読了。親本を含め、シリーズを時々立ち読みしてたのですが、なかなか文庫が揃わないので、とりあえず読んでみました。 ……まあ、世の中にはいろいろな人がいるなと。記述師自身、伝奇ものとか大好きで…

読了本ストッカー『時の顔』

時の顔 (ハルキ文庫)著者:小松 左京販売元:角川春樹事務所(1998-12)2009/11/28読了。小松左京氏の数ある短編のうち、「時間」に関するものを集めた短編集です。日下三蔵氏によって編まれたもので、解説も氏の手によるもの。◆「時の顔」……表題作。タイムト…

読了本ストッカー『柳生刑部秘剣行』

柳生刑部秘剣行 (集英社文庫)著者:菊地 秀行販売元:集英社(1993-12-15)2009/11/24読了。タイトル通り、柳生刑部友矩を主人公とする伝奇小説です。隆慶一郎氏の柳生シリーズでも、十兵衛を上回る剣の遣い手として描かれていますが、本作でもある奇病のお陰…

読了本ストッカー『石の中の蜘蛛』

石の中の蜘蛛 (集英社文庫)著者:浅暮 三文販売元:集英社(2005-03-17)2009/11/19読了。楽器のリペアを仕事とする立花誠一は、都内の防音設備を有したマンションを引越し先に考え、不動産屋と訪れた際に当て逃げに遭います。幸い頭蓋骨の亀裂骨折だけで済ん…

読了本ストッカー『異星の客』

異星の客 (創元SF文庫)著者:R.A.ハインライン販売元:東京創元社(1969-02) 2009/11/17読了。 ブラボー!ハインライン!そう申し上げたいと思います。 記述師はハインラインに対して、『宇宙の戦士』が超右寄りの作品だという程度の認識しかなかったので(『…

読了本ストッカー『思いちがい辞典』

思いちがい辞典 (ちくま文庫)著者:別役 実販売元:筑摩書房(1999-01) 2009/11/4読了。 本の雑誌>11月号に、雑文家番付が掲載されていました。う~ん、面白そうだけど、とても手が回らないなあと思っていたのですが……。ちょうど本書が出てきたので、まあ雑文…

読了本ストッカー『科学書をめぐる100の冒険』

科学書をめぐる100の冒険著者:田端 到販売元:本の雑誌社(2003-11)2009/11/4読了。『ダ・ヴィンチの二枚貝㊤㊦』 スティーヴン・ジェイ・グールド 早川書房『ワンダフル・ライフ』 スティーヴン・ジェイ・グールド ハヤカワ文庫NF『パンダの親指㊤㊦』 ステ…

読了本ストッカー『コバルト風雲録』

コバルト風雲録著者:久美 沙織販売元:本の雑誌社(2004-10) 2009/10/31読了。 図書館で借りました。ブックガイドかと思ってたんだけど……全然違った!愕然とするほど違いました。 コバルト文庫に代表される少女小説に面白いのがないか知りたかったんですが、…

読了本ストッカー『幽霊屋敷』

幽霊屋敷 (角川ホラー文庫)著者:友成 純一販売元:角川書店(1995-04) 2009/10/28読了。 続けて友成作品をば。インフルエンザなんかになりませんように(祈)。 『黄金竜伝説』は伝奇小説でしたが、本書はぶっちゃけるとクトゥルー>ものです。つまり『覚醒者…

読了本ストッカー:『黄金竜伝説』

黄金竜伝説 (ハヤカワ文庫JA)著者:友成 純一販売元:早川書房(1996-05) 2009/10/26読了。 記述師は未読本を積んでおいて、上から順番に取っていくランダム読書派なのですが、今回だけは2冊ほどズルして見送りました。つまり『海を見る人』と『フィンガーボ…

読了本ストッカー『フィンガーボウルの話のつづき』

フィンガーボウルの話のつづき (新潮文庫)著者:吉田 篤弘販売元:新潮社(2007-07) 2009/10/20読了。吉田篤弘氏の作品は、『つむじ風食堂の夜』に続いて2作目。ちょっと込み入った構成(そうでもないか)の連作短編集です。 と呼ばれる袋小路にあると呼ばれ…

読了本ストッカー『海を見る人』

海を見る人 (ハヤカワ文庫 JA)著者:小林 泰三早川書房(2005-05-25)2009/10/17読了。うぉ、凄い!SFをSF用語を使わないで書く(まあむっちゃ使ってますけど)のを突き詰めるとこんな感じ?『密室・殺人』とはまったく違って、SF作家小林泰三の真骨頂です。 ◆…

読了本ストッカー『江戸忍法帖』

江戸忍法帖 山田風太郎忍法帖(8) (講談社文庫)著者:山田 風太郎講談社(1999-05-14) 2009/10/15読了。 <山田風太郎忍法帖>シリーズの第二作。講談社文庫版の本シリーズは、発掘順に読んでいるので、まだ『甲賀忍法帖』『伊賀忍法帖』しか読んでないのです…

読了本ストッカー『レテの支流』

レテの支流 (角川ホラー文庫)著者:早瀬 乱角川書店(2004-11) 2009/10/13読了。 本書はジャケ&裏表紙解説買い。角川ホラー文庫としては、『霊名イザヤ』以来のジャケ買いです。 舘岡怜治は不動産仲介を生業とする男。大学時代に<レテ>というバンドで一発あて…

読了本ストッカー『ミステリ交差点』

ミステリ交差点著者:日下 三蔵本の雑誌社(2008-08-21)2009/10/8読了。新しい本を紹介する「新刊時評」と旧い本を紹介する「名作ガイド」、相反する二つの性格を持ったコラムを一つのコーナーで融合させようと、試行錯誤を繰り返した結果が、本書である。ぴ…

読了本ストッカー『第三の男』

第三の男 (ハヤカワepi文庫)著者:グレアム グリーン早川書房(2001-05)2009/10/7読了。 相変わらずシックなカバーが素敵な<グレアム・グリーン・セレクション>。あれ? 記述師が持っているものと表紙が違いますな? 谷山彩子=イラストの素敵なカバーなので…

読了本ストッカー『奇術師』

〈プラチナファンタジイ〉 奇術師 (ハヤカワ文庫 FT)著者:クリストファー・プリースト早川書房(2004-02-10)2009/10/4読了。記述師文庫堂としてはこれを読まないわけにはいきますまい。というわけで、『奇術師』です。アンドルー・ウェストリーは新聞記者。…

読了本ストッカー『ニセモノ師たち』

ニセモノ師たち (講談社文庫)著者:中島 誠之助講談社(2005-07-12)2009/9/25読了。 本書は<本の雑誌>の一般読者の紹介で知ったはず。たぶん。記事が見つからないので確かじゃないですけど。ご存知、「なんでも鑑定団」のレギュラー中島誠之助氏のエッセイで…

読了本ストッカー『メシアの処方箋』

メシアの処方箋 (ハルキ文庫)著者:機本 伸司角川春樹事務所(2007-05)2009/9/24読了。時は2029年。主人公はインドにて、氷河湖決壊による洪水を防ぐべくダム建設を行っているゼネコンに務める鈴木鎮夫。氷河湖のひとつが崩壊し、大規模な土石流が。ダムに<方…

読了本ストッカー『試験に敗けない密室千葉千波の事件日記』

試験に敗けない密室 千葉千波の事件日記 (講談社文庫)著者:高田 崇史講談社(2005-09-15)2009/9/17読了。『試験に出るパズル』に次ぐ<千葉千波事件日記>シリーズの第二作目です。前作は短編集でしたが、本書は長編仕様。作中に頻出するパズルが、楽しみなん…

読了本ストッカー『一茶』

一茶 (文春文庫)著者:藤沢 周平文藝春秋(2009-04-10) 2009/9/17読了。信州から江戸に奉公に出た弥太郎、のちの一茶は、三笠付けという句合わせの博奕で頭角(?)を現し、葛飾派に属して活動をはじめます。俳諧師というものは大変です。お金が無くなるとパ…

読了本ストッカー『デジタルの秘法』

デジタルの秘法 (文春文庫)著者:キャサリン ネヴィル文藝春秋(1995-04) 2009/9/15読了。随分楽しんで読んだ『エイト』の著者、キャサリン・ネヴィルの処女作が本書。ようやく発掘です。それにしても、海外の伝奇ものは経済や政治に大きくコミットしたものが…

読了本ストッカー『火星年代記』

火星年代記 (ハヤカワ文庫 NV 114)著者:レイ・ブラッドベリ早川書房(1976-03-14)2009/9/10読了。ついに(?)来ました。様々なオールタイムベストSF企画で上位にくる古典。発表は1950年!まさに、月着陸でさえ絵空事(とまではいわないにしても)だった時代…