弥勒の掌 (文春文庫)著者：我孫子 武丸販売元：文藝春秋(2008-03-07) 2010/5/7読了。 自らの浮気の結果冷えきった夫婦関係。そんな中突然妻が姿を消す。夫は「あぁ、ついに出ていったんだな」と考え、探したりはしない。ついでに妻の服なんかも整理してしま…

真田残党奔(はし)る (文春文庫)著者：五味 康祐販売元：文藝春秋(1987-09) 2010/5/6読了。 いくつか五味康祐作品を読み進めてきましたが、長編にいよいよ初挑戦です。 二代将軍秀忠の治世。大阪の役を生き抜いた真田十勇士の生き残り、猿飛佐助。同じ生き残…

十二人の剣豪 (文春文庫)著者：五味 康祐販売元：文藝春秋(1986-08-25) 2010/4/27読了。 ◆「曲淵主従」 ◆「赤褌の勘兵衛」 ◆「剣術者佐々道休」 ◆「籤の太郎左衛門」 ◆「咽仏玄蕃」 ◆「腰抜け外記」 ◆「山伏と彦丸」 ◆「勘左衛門の切腹」 ◆「さぁての勘解由…

氷の家 (創元推理文庫)著者：ミネット ウォルターズ販売元：東京創元社 2010/4/23読了。 初ミネット・ウォルターズです。すごいとは聞いていたけど、何となくスルーしていた作家。上司が会社のロッカーから出てきて譲り受けた本です。 まさに重厚って印象。

フェミニズムの帝国 (ハヤカワ文庫JA)著者：村田 基販売元：早川書房(1991-12)販売元：Amazon.co.jpクチコミを見る 2010/4/19読了。 よしながふみ氏の『大奥』みたい。 当然を巡る事柄がSF的ポイントになるわけですが……。

柳生宗矩と十兵衛 (文春文庫 (335‐1))著者：五味 康祐販売元：文藝春秋(1984-02) 2010/4/14読了。 ◆「名取三十郎と宗矩」 ◆「十兵衛と竹村頼角」 ◆「堀主水と宗矩」……途中まで読んで、ようやく「これって『柳生忍法帖』か！」と気がつきました（遅すぎる。）…

柳生十兵衛八番勝負 (徳間文庫)著者：五味 康祐販売元：徳間書店(1988-02) 2010/4/12読了。 ◆柳生十兵衛八番勝負> 「梟と十兵衛」 「鳥刺しと十兵衛」 「神隠しと十兵衛」 「カラテと十兵衛」 「含み針お万と十兵衛」 となっていますが、未刊のためになって…

瑠璃の契り―旗師・冬狐堂 (文春文庫)著者：北森 鴻販売元：文藝春秋(2008-01-10) 2010/4/7読了。 ◆「倣い雛形心中」……昭和を代表する人形作家北崎濤声の逸品を持ち込まれた、ご存知こと宇佐見陶子。しかしその作品は、何度も購入者のもとから返品されてきて…

ヤマトフの逃亡―山田風太郎傑作大全〈19〉 (広済堂文庫)著者：山田 風太郎販売元：廣済堂出版(1998-01) 2010/4/6読了。 ずいぶんと集めたつもりの山田風太郎傑作大全>ですが……『#03修羅維新牢』『#08夜よりほかに聴くものもなし』の他にも#14～#18未入手です…

人斬り彦斎 (ケイブンシャ文庫)著者：五味 康祐販売元：勁文社(1985-06) 2010/4/5読了。 人斬り彦斎と言えば、『流浪人剣心』の主人公、緋村剣心のモデル。茶坊主上がりで、坊主頭だったようです……ずいぶんイメージが……。

南方に死す (荒俣宏コレクション) (集英社文庫)著者：荒俣 宏販売元：集英社(1994-08-19) 2010/4/2読了。 そのほとんどは書き下ろしではなく、雑誌に掲載されたもの。したがって何度も同じ記述がでてきたりするので若干読みにくい……。南方に関する資料的読み…

翻訳のココロ (ポプラ文庫)著者：鴻巣 友季子販売元：ポプラ社(2008-12-05) 2010/3/26読了。 という作業というか技術については、とても深い関心を持っていて、自分なりにいろいろ読んでみています。 （明治の作家内田）魯庵はほとんど廃人になりそうなくら…

殺意の集う夜 (講談社文庫)著者：西澤 保彦販売元：講談社(1999-11-12) 2010/3/25読了。 久々の西澤保彦氏作品。西澤氏の作品は、ノンシリーズから読んでいます。シリーズとかはほとんど集まっているはずなんですが後回し。 いやあ、すごい伏線張りまくり！…

新世界 (角川文庫)著者：柳 広司販売元：角川書店(2006-10) 2010/3/24読了。

黄金伝説 (荒俣宏コレクション) (集英社文庫―荒俣宏コレクション)著者：荒俣 宏販売元：集英社(1994-05-20) 2010/3/23読了。 「荒俣宏コレクション」をちらっと読んでみました。曰く「産業考古学」の書籍（笑）。 ほんと、すごい博識です･･････。

麻雀を打つ剣豪 (講談社文庫)著者：松野 杜夫販売元：講談社(1987-11) 2010/3/17読了。 本のタイトルから剣豪が麻雀で闘うパロディ的なものを想像していたのですが……良く考えたらそんなことぐらいで目黒考二氏が推すわけないですよね……しっかりとした伝奇時…

桃色トワイライト (新潮文庫)著者：三浦 しをん販売元：新潮社(2010-02-26) 2010/3/11読了。 ま、また買っちまった……文庫本はすべて100円で買おうと心に誓いし記述師が、唯一定価で買ってしまうのが三浦しをん氏のエッセイなのだ。本書でも電車の中でニヤリ…

剣法秘伝 (徳間文庫)著者：五味 康祐販売元：徳間書店(1989-01) 2010/3/10読了。 ◆「霜を踏むな」……霞流の刀術を遣う家所伊右衛門と弟子の西明寺左門は、諸国を旅し、その土地の名のある武芸者と立ち合う生活を続けています。 左門は師の寝首を掻こうと狙っ…

本朝幻想文学縁起 〈コンパクト版〉 (荒俣宏コレクション) (集英社文庫)著者：荒俣 宏販売元：集英社(1994-12-15) 2010/3/5読了。 游魚亭こと荒俣宏氏と馴染みの書生、脇田某が話し合いながら、幻想文学を巡る。 ◆「閑話其一 物語の短かさと退屈さ」 ◆「小野…

SFが読みたい!〈2010年度版〉発表!ベストSF2009 国内篇・海外篇販売元：早川書房(2010-02) 2010/3/4読了。 『紫色のクオリア』 うえお久光 電撃文庫 『煙突の上にハイヒール』 小川一水 光文社 『スプーク・カントリー』 ウィリアム・ギブスン 早川書房 『ザ…

短編小説集 (荒俣宏コレクション) (集英社文庫―荒俣宏コレクション)著者：荒俣 宏販売元：集英社(1994-11-18) 2010/2/18読了。 その名の通り、荒俣宏氏による短編集。 ◆「福子妖異録」 ◆「可坊草紙」 ◆「弁天小僧」 ◆「平安鬼道絵巻 九つの鬼絵草紙」 ・「緊…

日本妖怪巡礼団 (集英社文庫)著者：荒俣 宏販売元：集英社(1991-12-13) 2010/2/16読了。 荒俣宏氏の著作のうち、ノンフィクションもの（特に集英社文庫版のもの）は、すべて集めてから読もうとしていたのですが、厳しいので読んでしまいます。先日、藤沢の名…

テクノゴシック著者：小谷 真理販売元：ホーム社(2005-08-26) 2010/2/10読了。 ゴシックとは、まず古代の森を表象するがごとく特異な建築様式に典型的なように、見た目の異常さがあること。いったんそれまでの歴史性を喪失したところから名称が発生し、後世…

ベストミステリー大全著者：北上 次郎販売元：晶文社(2002-05-01) 2010/2/5読了。 北上次郎は早く来た草食系男子である！とここに書いておく。 北上次郎氏=目黒考二氏とはちょっと嗜好が合わないのだけど、何故かよんでしまいます。 氏の書評は、なにがなん…

クジラを捕って、考えた (徳間文庫)著者：川端 裕人販売元：徳間書店(2004-10) 2010/2/3読了。 川端裕人氏の作品は、『夏のロケット』『The S.O.U.P.』『川の名前』を読了。本書で初めて、氏のノンフィクションに挑戦です。 記述師の世代だと、ギリギリ子ど…

不知火殺法 (集英社文庫)著者：新宮 正春販売元：集英社(1987-12) 2010/2/9読了。 ◆「不知火殺法」……有明海の干潟で、麻糸で碇型の鉤を取り付けた竹竿を使ってムツゴロウを釣る。ある日、喉を掻ききられた水死体を見つけます。その傷口を見たげんざは、二十…

緋友禅 (文春文庫―旗師・冬狐堂 (き21-4))著者：北森 鴻販売元：文藝春秋(2006-01) 2010/1/28読了。 相変わらず、グッとくる短編ばかり。五つ星でしょう。 ◆「陶鬼」……陶子は、同業者のこと弦海礼次郎が山口の萩で自殺したことを知ります。しかも重要無形文…

雨と夢のあとに (角川文庫)著者：柳 美里販売元：角川書店(2008-02) 2010/1/27読了。 テレビドラマ版が好きで見ていたので、その原作と安心して読んでしまいました。 が……スプラッタ!! 柳美里を甘くみてました（涙）。 なんだろう、このどんずまり感。ファン…

工学部・水柿助教授の逡巡 (幻冬舎文庫)著者：森 博嗣幻冬舎(2007-10)2010/1/26読了。久々だなあ、このシリーズ。どうしても著者と同一視してしまいますね（それも狙いか）。

美食探偵 (角川文庫)著者：火坂 雅志販売元：角川グループパブリッシング(2008-12-25) 2010/1/25読了。 明治のベストセラー『食道楽』の著者、村井弦斎を探偵役に据えた連作ミステリです。 記述師の読んだのは角川文庫ですが、その後講談社文庫から復刊（？…