読了本ストッカー『テクノゴシック』

テクノゴシックテクノゴシック
著者:小谷 真理
販売元:ホーム社
(2005-08-26)


2010/2/10読了。



ゴシックとは、まず古代の森を表象するがごとく特異な建築様式に典型的なように、見た目の異常さがあること。いったんそれまでの歴史性を喪失したところから名称が発生し、後世の誤認によって、その名が流布されたこと。英国の体制批判(近代による環境変化への批判)として、比較的近い過去への批判がまずあり、同時に、遠い過去を魅力的なものとして、古代世界を肯定的に再評価したこと。つまり、時の帝国主義神話と深い関連性があること。
海外文学として「吸血鬼」ものがわが国に渡来したのは、1930年前後、昭和初期であり、それ以前に吸血鬼伝説は、わが国には存在しない。


などなど、勉強になりました。姉妹編の『ゴシックハート』も読まなきゃですね。

『冬長のまつり』 エリザベス・ハンド
『奴らは渇いている㊤㊦』 ロバート・マキャモン 扶桑社文庫
『夜の子供たち㊤㊦』 ダン・シモンズ 角川文庫
ホテル・カリフォルニア』 チェルシー・クィン・ヤーブロ
『ヴァンパイア・タぺストリー』 スージー・マッキー・チャーナス
<パターンマスター五部作> オクテイヴィア・バトラー
『ギルダ物語』 ジュウェル・ゴメス