コズミック流 (講談社文庫) [文庫]清涼院 流水講談社2000-04 2005/7/6読了。 一気読みしようと思ってブック○フの１００円コー ナーで地道に集めました。一巻目は謎がてんこ盛り でいいかんじです。果たして楽しめるのか、本を投 げつけることになるのか・・…

大赤斑追撃 (徳間デュアル文庫) [文庫]林 譲治徳間書店2001-10 2005/7/5読了。 大気圏内での運用を目的とした調査艇と、宇宙空間 での機動を前提とした宇宙巡航艦が木星の大気の中 で、些細な行き違いから戦闘状態に陥ります。 なん となく題名から小松左京…

花の旅・夜の旅―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫) [文庫]皆川 博子扶桑社2001-08 2005/7/4読了。 『たまご猫』でファンになって以来ずっと探してま した。もちろん新刊で買えばすぐなんですけど。 「鏡直弘」という作家が、自分の名前のアナグラム 「皆川博子…

九つの殺人メルヘン (光文社文庫) [文庫]鯨 統一郎光文社2004-06-11 2005/6/29読了。 山口雅也氏のパンク探偵シリーズくらいからアリス をはじめとする童話をモチーフにしたミステリが多く見られますが、本書も同様です。 鯨氏ならではの 酩酊ドロドロ推理短…

女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN (新潮文庫) [文庫]森 博嗣新潮社2004-01-28 2005/6/28読了。 女王が統治する犯罪が一切無い世界で殺人が起きた ら・・・。 著者は常々、例えば銃の規制は人間の尊厳を軽視しているとか、犯罪者を捕まえて社会的制裁を加え…

あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF) [文庫]テッド・チャン早川書房2003-09-30 2005/6/24読了。 現代ＳＦの最先端。 「チャンを読まずにＳＦを語る無かれ」と誰かが言ったとか言わないとか。 「バ ビロンの塔」はクラークの『天の向こう側』所収の 「暗黒の…

あすなろの詩 (角川文庫) [文庫]鯨 統一郎角川書店2003-10-25 2005/6/16読了。 なんだか『翼ある闇』のあとだと物 足りなくも感じますが・・・。簡潔な文体なのに キャラクターがよく書き分けられています。 前半の 「平和の章」がさわやかで推理小説とは思…

翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫) [文庫]麻耶 雄嵩講談社1996-07-13 2005/6/15読了。 おぉ、ラストはまさにだ～いど～ん で（以下時代錯誤のため自粛）。 いわゆる「後期ク イーン問題」をストレートに書いた傑作です。むやみやたらと怪しい雰…

3001年終局への旅 (ハヤカワ文庫SF) [文庫]アーサー・C. クラーク早川書房2001-03 2005/6/13読了。 「２００１」「２０１０」「２０６１」と続いた「宇宙の旅」シリーズもいよいよ完結です。 まぁ詳しい内容は読んでいただくとし て・・・いつもながらクラー…

2061年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF) [文庫]アーサー・C クラーク早川書房1995-03 2005/6/9読了。 前々作『２００１年』、前作『２０１ ０年』で重要な役割を果たしたフロイド博士が、今度はハレー彗星探査に向かう『宇宙の旅』シリーズ ３作目です。 しかしハ…

衣裳戸棚の女 (創元推理文庫) [文庫]ピーター・アントニイ東京創元社1996-12 2005/6/6読了。 舞台「スルース」の原作者ピーター・ アントニイの作品です（見たように言っているけど見てません。映画も見てません……）。 薄いですがなかなかの傑作で、訳者の力…

テンダーワールド (講談社文庫) [文庫]藤木 稟講談社2004-06 2005/6/1読了。 本書は前作「イツロベ」の続編ですが、「イツロベ」を読んでいなくても楽しめます。もちろん読んでいればさらに楽しめます。 非同期式量子コンピュータ「タブレット」の登場によっ…

桃源郷の惨劇 (祥伝社文庫―Dramatic novelette) [文庫]鳥飼 否宇祥伝社2003-02 2005/5/26読了。 ほんとさくさく読める本が続く なぁ・・・（誉め言葉です）。 鳥飼氏は「このミス２００５」で「昆虫探偵」や「非在」がおもしろいと書いてあったので、文庫化…

動機 (文春文庫) [文庫]横山 秀夫文藝春秋2002-11 2005/5/25読了。 一日で２冊読んでしまいました。表 題作はＤ県警ではないですが、Ｊ県警のお話。Ｄ県警の二渡警視の名前がちょこっとでてくるので、い づれどこかでリンクするのでしょうか？楽しみで す。

陰の季節 (文春文庫) [文庫]横山 秀夫文藝春秋2001-10 2005/5/25読了。 さくさくと読めました。有名なＤ県警シリーズです。 表題作「陰の季節」は警務課調査 官・二渡警視、「地の声」は警務部監察課監察官・ 新堂警視、「黒い線」は警務課婦警担当係長・七…

玩具修理者 (角川ホラー文庫) [文庫]小林 泰三角川書店1999-04 2005/5/24読了。 第２回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品というこ とで表題作ばかりが取り上げられますが、「酔歩す る男」がすごい時間ＳＦだという話をきいて読んでみました。 これは！ す、…

魔女が笑う夜 (ハヤカワ・ミステリ文庫 6-8) [文庫]カーター・ディクスン早川書房1982-09 2005/5/23読了。 以前ダ・ヴィンチで「君はもうナンセンス・バカ・ トリックの最高峰、カーのカーター・ディクスン名 義のケッ作「魔女の笑う夜」を読んだか？（ハヤ…

下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん (小学館文庫) [文庫]嶽本 野ばら小学館2004-03 2005/5/19読了。 「ひとを見た目で判断してはいけない」とよくいい ますが、していいんですね（笑）。 少なくともここ まで極端なファッションをしている以上、何か発…

モザイク (幻冬舎文庫) [文庫]田口 ランディ幻冬舎2003-04 2005/5/18読了。 いつも思いますが、オカルト（と言いきってもいけない感じですが）分野にあっけらかんと踏み込む作風は吉本ばななに似ているのではないでしょうか？ 「精神的に追い詰められている…

捩れ屋敷の利鈍 (講談社文庫) [文庫]森 博嗣講談社2005-03-15 2005/5/16読了。 Ｖシリーズもいよいよ後半戦です。ず～っと気に なっているんですが・・・Ｖシリーズには「アレ」 が出てこないんですよねぇ・・・これがＳＭシリー ズとの関係を暗示していると…

時間衝突 (創元推理文庫) [文庫]バリントン・Ｊ・ベイリー東京創元社1989-12 2005/5/12読了。 時間ＳＦはたくさんありますが、「生物が意識できる瞬間が“今”であり、生物がいない未来や過去は死 んだ時間である」ので「因果関係やパラドックスは 存在しない…

文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫) [文庫]京極 夏彦講談社2000-09-05 2005/5/8読了。 ＧＷ（なつかしい響きだ…もう６月です もんねぇ）に帰省したので往復の新幹線でゆっくり と読めました。 ５作目くらいまではノベルスで読ん でいるので、内容は覚えているはず…

ヴィラ・マグノリアの殺人 (光文社文庫) [文庫]若竹 七海光文社2002-09-10 2005/4/30読了。 よく若竹作品を指して言われる 「コージーミステリ」とは、ただ単に「ユーモアの あるあたたかいミステリ」だと思っていましたが…な んでしょう、この不安定な感じ…

アインシュタイン交点 (ハヤカワ文庫SF) [文庫]サミュエル・R. ディレイニー早川書房1996-06 2005/4/26読了。 う～ん・・・。ＳＦというかファンタジーという か。難解です。 訳者・伊藤典夫氏の巻末の解説はな んと４０ページ！単なる冒険ものに見える物語…

永遠の森 博物館惑星 (ハヤカワ文庫JA) [文庫]菅 浩江早川書房2004-03-09 2005/4/21読了。 地球と月の重力均衡点のひとつ、ラグランジュ３に浮かぶ博物館惑星「アフロディー テ」に勤務する学芸員たちを巡る連作短編集です。 彼らはデータベースコンピュータ…

山伏地蔵坊の放浪 (創元推理文庫) [文庫]有栖川 有栖東京創元社2002-07 2005/4/18読了。 一日で読んでしまいました。スト レートなフェアプレイミステリィですね 。山伏・地 蔵坊が自分で謎を提供して自分で解決してしまう、 一風変わった安楽椅子探偵もので…

陸橋殺人事件 (創元推理文庫) [文庫]ロナルド・A. ノックス東京創元社1982-10-29 2005/4/18読了。 「推理小説ファンが最後に行き着く 作品」と言われています。 作家の山田雅也氏は、その著書『ミステリー倶楽部へ行こう』の中でこの作品について次のように…

なめくじに聞いてみろ―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫) [文庫]都筑 道夫扶桑社2000-10 2005/4/10読了。 大好きなシリーズ「昭和ミステリ秘 宝（扶桑社文庫）」の一冊です。このシリーズだけ は１００円じゃなくても見かけたら買うようにして います（笑）。 …

誰にもできる殺人―山田風太郎傑作大全〈4〉 (広済堂文庫) [文庫]山田 風太郎廣済堂出版1996-07-01 山田風太郎お得意の連作ミステリです。 最近はこう いった趣向のミステリが多くあるのでそんなに驚かされるというわけではありませんが、さすが風太郎、おど…

アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫) [文庫]小峰 元講談社2006-09-16 かなり昔の本ですが乱歩賞受賞作ということで『文学賞メッタ斬り』でも褒めてあったので探してみました。 読み終わったとき、なるほどな～とタイトルの付け方に感心しますね。 会話…