読了本ストッカー『陸橋殺人事件』




2005/4/18読了。
推理小説ファンが最後に行き着く 作品」と言われています。
作家の山田雅也氏は、その著書『ミステリー倶楽部へ行こう』の中でこの作品について次のように語っています。
「この作品が 永遠の古典として残ったのは、その奇想天外な結末 ゆえのことでした。ともすると気づかずに読み流し てしまいそうな特異な意外性、その裏にはそれこそ ポオもドイルもチェスタトンも考え付かなかったよ うな作者のトリックが秘められているのです。探偵小説の行き詰まりをそのまま逆手に取ったようなその着想は、探偵小説の極北というほかありません」。
ドキドキするでしょう?
素人探偵が事件を探 ることの意味、証拠を恣意的に解釈する探偵・・・ 後の「後期クイーン問題」などが既に顔を覗かせて います。ノックスは意識的だったのでしょうか?