読了本ストッカー:『捨て童子松平忠輝#02』横山光輝/講談社漫画文庫



2018/8/19読了。

時代小説界の巨匠・隆慶一郎最後の大長編、今、蘇る!!「葵」は誰が継承する?!
徳川家康の第6男松平忠輝の波瀾に富んだ全生涯。
柳生宗矩「どなたさまを後継になさります」。家康「秀忠じゃ……乱世には聡明で武勇のすぐれた者が必要じゃ。だが、天下太平の世になるとそのような者は、逆に災いをまねくものなのじゃ」「自分の才能をもてあまし、何かせずにはおれなくなる。退屈して必ず平地に波乱を起こす」「秀忠ならば無茶はすまい。わしが舵取りをすれば、それを守るであろう」──(本文より)
忠輝と漂泊の民・雪との間に割って入る秀忠の配下・柳生宗矩(むねのり)の刺客集団!!忠輝の笛の音は乱れ、怒りの剣が舞う。その間にも、切支丹(キリシタン)をたばね、金山の採掘に成功した大久保長安は忠輝を旗印にして暗躍しはじめる。
慶長10年(1605)、新将軍となった秀忠は帝へ、秀頼との会見は忠輝が名代を勤め、秀頼と不戦の誓いを結ぶ。翌年、伊達政宗の娘。五郎八(いろは)姫と結婚。
その後、3年の間に西洋の各国語・医術に通じ、大きな世界観を持った忠輝の周辺をうごめく黒い渦から忠輝を守る雨宮、才兵衛、漂泊の民。