読了本ストッカー:『捨て童子松平忠輝#01』横山光輝/講談社漫画文庫



2018/8/18読了。

隆慶一郎氏の傑作伝奇小説の漫画化です。


エピソードの取捨選択が絶妙で、漫画化のお手本!
時代小説界の巨匠・隆慶一郎最後の大長編、今、蘇る!!「葵」は誰が継承する?!
徳川家康の第6男松平忠輝の波瀾に富んだ全生涯。

「捨てるといっても本当に捨てるわけでなく、拾い手も決まって、そこの養子になるということである。我が国には、赤子を無事に育てるためにわざと一度路傍に捨て、通りすがった者に拾わせるといった風習があった。太閤秀吉が最初の子・鶴松を捨てさせ、名も“棄丸(すてまる)”と名づけ、さらに次子の秀頼も同様にして“お拾い”と呼ばせたことは有名である。」──(本文より)

ときは、風雲急を告げ、天下分け目の関ヶ原をさかのぼること8年。異形なる風貌、この世ならぬ生命のエネルギーを持ってうまれた鬼っ子・松平忠輝(幼名・辰千代)が、野望の惣代官・大久保長安、二代将軍・秀忠とその配下の非情の殺人忍剣・柳生軍団、政略結婚により豊臣秀頼に嫁ぐ千姫、そして漂泊の民・雪らと織りなす、壮大な伝奇ロマン。
権力者家康の第6男という宿命を負いながら、自由を求めつづける魂の、波瀾に富んだ生涯を活写する、時代小説界の巨匠・隆慶一郎最後の大長編。ここに開巻!!