疑似科学に日夜イライラさせられている者から言えば、もっとバッサリ
疑似科学を斬ってほしいと感じるはず。
ここまで、
疑似科学商品についての私の説明はちょっと歯切れが悪い。「一部には」「中には」とか、「正当なものも、もちろんある」とか、やたら保留条件がついている。書いていてもめんどうくさい。もっとすっぱりと斬ってしまいたい。しかし、そうした「よい・悪い」の二分法こそ、
疑似科学と通底する態度なのである。
のような感じなので。
しかしそれは、著者の
菊池聡氏の真摯な姿勢によるものだと感じます。
たとえそれが
疑似科学だと直感したとしても、それを科学的に考察する態度。
その態度そのものが、
疑似科学を退ける力そのものになるはず。