読了本ストッカー:さすがポール・ギャリコ!のラストに泣く……『ハリスおばさんパリへ行く』ポール・ギャリコ/講談社青い鳥文庫


2016/5/17読了。

どこのブックオフにいっても、講談社青い鳥文庫はたくさんありますが、このレベルの古さのものとなると、なかなか見かけませんよね……。本書も神保町で見つけました。

ロンドンで掃除婦として生活するミセス・ハリスは、ある日クリスチャンディオールのドレスを見かけ、それを手に入れることを目標として、貯蓄をはじめます。
いろいろあるものの、ついにフランスに渡航し、ドレスを買うだけのお金を貯めたミセス・ハリスは、いよいよフランスへ!
こっからが本筋。ミセス・ハリスがフランスで出会った人々、クリスチャンディオールで働く人やモデル、はてはクリスチャン・ディオール本人にまで(!)影響を与えていく物語です。
しかしなんといっても極めつけはラスト! こ、これはすごい……。ほんとに児童書か?深すぎる……。泣きそうになりました……。

続編として『ハリスおばさんニューヨークへ行く』、『ハリスおばさんモスクワへ行く』、『ハリスおばさん国会へ行く』の三冊がでていますが、こんなラスト書いといて、続編はどのようなオチをつけるんだろうなあ?
なにはともあれ、五つ星です!