読了本ストッカー『邪神創世記㊤』



2011/3/16読了。

初っぱなから、霊媒体質の精神科医が魂の疑似科学について語り、ロズウェルのUFO墜落、などオカルトタームが頻出。結構面白いはずなんですけど、『ブレイン・バレイ』や『航路』などを読んだあとなら、あまりにも低レベル……。
前作『蛇神降臨記』に少しはあったSF臭をかなぐり捨て、マヤ&アステカ&キリスト伝奇としてリスタートしたみたい。
未来の地球から火星に向けて脱出した船団が、ワームホールに突入し、オリオン座近傍に出現するエピソードが唯一のSFガジェットですが……まさか『デトネイターオーガン』的オチじゃないよな……。
と思いきや、後半になってくると、電子化されたアメフトや、肌の色を自由に変える「ボディー・ディッピング」、多幸感を誘発する遺伝子コード合成剤「ブリス」などSFガジェットが連発。

巻末の<文春文庫海外ミステリ・コレクション>リストから面白そうなものをピックアップ。
『髑髏島の惨劇』 マイケル・スレイド 文春文庫
暗黒大陸の悪霊』 マイケル・スレイド 文春文庫
『斬首人の復讐』 マイケル・スレイド 文春文庫