読了本ストッカー『殺しの時間#乱視読者のミステリ散歩』



2011/3/11読了。

「ハヤカワミステリマガジン」連載を収録した本です。
読んで正解でした!まだ聞いたこともない無茶苦茶面白そうな作品が盛りだくさん!(基本的に未訳を紹介した本だから、依然として未訳も多いけど……)。
エドワード・D・ホックを「退屈きわまりなかった」とかエーコを「頭でっかち」とか、「スタージョンブラッドベリよりもはるかに力量が上」こういう大学の先生+読書家という人が誉めそうな作品をきちんと読んで、自分で評価してるとこがとても素敵です。
ともかくも、読みたい!と強烈に思った作品を挙げてみました。「未訳」となっているのは、本書にそう掲載されているもので(2006/10/1初版)、もしかしたら邦訳が出ているかもしれません。

前半の「殺しの時間」全49回は誉めまくりなんですが、後半の「失われた小説を求めて」全55回は貶しも入っているので……。

グレアム・スウィフト 『シャトルコック』 未訳
ロバート・アーウィン 『アラビアン・ナイトメア』 国書刊行会
ジョン・ファウルズ 『マゴット』 国書刊行会
ジョン・ファウルズ 『フランス軍中尉の女』 サンリオ
マイケル・ディブディン 『血と影』 ミステリアスプレス文庫
マイケル・ディブディン 『密会』 新潮文庫
デイヴィッド・トムスン 『容疑者たち』 未訳
ロバート・ゴダード 『蒼穹のかなたへ』 文春文庫
『闇に浮かぶ絵』 文春文庫
千尋の闇』 創元推理文庫
『リオノーラの肖像』 文春文庫
ジャック・ウォマックヒーザーン』 ハヤカワ文庫SF
テラプレーン』 ハヤカワ文庫SF
ミルチャ・エリアーデエリアーデ幻想小説全集③(「若さなき若さ」収録)』 作品社
ミュリエル・スパーク 『シンポジウム』 筑摩書房
ライアン・ムーア 『沈黙のベルファスト』 ハヤカワ文庫NV
エマ・テナント 『ロンドンの二人の女』 白水社
『影の姉妹』 筑摩書房
マイケル・フレイン 『陽の当たる場所』 未訳
ロバート・アントン・ウィルソン 『イリュミナティの仮面』 未訳(『イリュミナリティ三部作』の人でした)
ジョン・モーティマー 『シャレード』 未訳
スティーヴン・キング 『死の舞踏』 バジリコ
アン・リヴァース・シドンズ 『隣りの家』 未訳
ポール・ベンジャミン(ポール・オースター) 『スクイズ・プレー』 未訳
ナイジェル・ウィリアムズ 『ウィンブルドンの毒殺魔』 早川書房
ギルバート・アデア 『作者の死』 早川書房
キリル・ボンフィリオリ
<美術商チャーリー・モルデカイ三部作>シリーズ
『その拳銃を俺に向けるな』
『深き森は悪魔のにおい(サンリオSF文庫)』
『どうぞお先に』
ティーヴン・ドビンズ 『奇妙な人生』 扶桑社ミステリー
ウェッセル・エバースン 『孤独な死に場所』 未訳
ドナ・タート 『シークレット・ヒストリー』 扶桑社ミステリー
J・P・スミス 『光の発見』 未訳
谷崎潤一郎 『鍵』
テレンス・ブラッカー 『フェイム・ホテル』 未訳
シャーリン・マクラム 『ジーン池の死霊たち』 未訳(あの『暗黒太陽の浮気娘』に続編があったとは!)
ウィリアム・ゴールドマン 『マラソン・マン』 ハヤカワ文庫NV
『マジック』 早川書房
『銀幕商売の冒険』 未訳
『宣伝と栄光』 未訳
『ブラザーズ』 ハヤカワ文庫NV
バーバラ・ヴァイン 『アスタの日記』 扶桑社ミステリー
フィリップ・カー 『殺人探求』 新潮文庫
チャールズ・パリサー 『五輪の薔薇』 ハヤカワ文庫NV
背信』 未訳
チベットの薔薇』 ライオネル・デヴィッドスン 未訳
ロバート・ルイス・スティーヴンスン&ロイド・オズボーン 『箱ちがい』 国書刊行会
柳瀬尚紀 『ジェイムズ・ジョイスの謎を解く』 岩波新書
ウィリアム・ヒョーツバーグ 『ポーをめぐる殺人』 扶桑社ミステリー
ドナルド・E・ウェストレイク 『さらば、シェへラザード』 未訳
G・カブレラ=インファンテ 『煙に巻かれて』 青土社
チャールズ・ウィルフォード 『炎に消えた名画』 扶桑社ミステリー
『ゴシック名訳集成西洋伝奇物語(ヒュー・ウォルポール「オトラント城綺譚」収録)』 学研M文庫
『世界短編傑作集④(ヒュー・ウォルポール「銀の仮面」収録)』 創元推理文庫
ヒュー・ウォルポール 『銀の仮面』 国書刊行会
ヒュー・ウォルポール 『暗い広場の上で』 早川書房
シオドア・スタージョン 『時間のかかる彫刻』 創元SF文庫
クリストファー・プリースト 『イグジステンズ』 竹書房文庫
ローズ・トレメイン 『音楽と沈黙』 未訳