コニー・ウィリス ヴィレッジブックス
2007/5/2読了。
脳を模した研究所と言えば『ブレインバレイ』や山田正紀氏の『最後の敵』（記述師文庫堂旧店舗2005年読了本ストッカー7）にも出てきましたが、本書のマーシー・ジェネラルも負けず劣らず。しかしこんなに大事なメタファーだったとは！上巻や第２部で張り巡らされた伏線が回収される見事さは言葉になりません。訳者の大森望氏のサイトが紹介されていたので見てみたのですが、どうやら大森氏が訳者あとがきで「第二部のラストで待ち受ける、前代未聞空前絶後の大どんでん返し！」と書いていたのは、リチャードが○○したことに対してだったようですねぇ・・・記述師はジョアンナが○○したことにびっくりしたんですが・・・。SF好きのつもりでいましたが、真のSF者はこういう読み方をするんですね。自分の浅はかさを思い知らされました（笑）。
文句なしの五つ星です！
