2007/4/24読了。
4/1に図書館で借りて、『幻想文学1500ブックガイド』と同様に暇を見つけては読んでいた本書。出張に持参して（笑）ホテルでようやく読了しました。
タイトル通り1990年から2001年までの、SFマガジンに連載された時評を収録したガイドブックです。『幻想文学1500ブックガイド』に比べると、読みたい本に貼ったポストイットが少ないです。同じ東氏の関わった本なのでかぶったタイトルがあることと、純然たるホラー作品のガイドなので、以前ホラーアンソロジー『999』（記述師文庫堂旧店舗読了本ストッカー2005・6）で挫折しかけた記述師には敷居の高い感じがあったのが理由でしょうか？
とりあえず前から興味のあったクーンツを読もうかなと。あたりはずれが多いみたいですが。あと最大の収穫はF・P・ウィルソン！〈ナイトワールド〉シリーズ、おもしろそうです。これは買わねばなるまい。あと『夜明けのヴァンパイア』のアン･ライスの〈魔女の刻〉シリーズも。
角川ホラー文庫創刊と時期が重なっており、かなりの作品が紹介されています。なんとなく角川ホラー文庫といえば国内作品だと思っていたのですが、海外作品も結構あるんですね。なんとなく敬遠してきた板東眞砂子や森真沙子なども読んでみようかなあ。
しかし本書を読む前に「モダンホラー」「バロック」などなど言葉の定義を勉強しておくべきでした・・・。あと希望としては、ただ単に雑誌掲載分を並べるだけでなく、本文中で版元がわかるようにするなど、ブックガイドとしての工夫が欲しかったです。結構ストレスでした。せっかく巻末索引が力作だったので。
