山田風太郎 角川文庫
2007/4/9読了。
ご存知山田風太郎師の伝奇小説最高峰です。風太郎忍法帖は基本的に講談社文庫で集めているのですが、2冊で200円で手に入ったので、角川文庫に浮気してしまいました。
いや~やっぱり面白い。多数対多数の戦いの場合、小説として成り立たせるルールが必要です。聖闘士星矢が聖域十二宮を、火時計が消える12時間で攻略しなければならないように(古)、神話の時代からアテナの小宇宙が立ち込めているのでワープとかできず、ひとつひとつ攻略していかなければならないように(局所的喩え)。本書でも柳生十兵衛が、紀州大納言徳川頼宣の居城に乗り込んで、直接話をつけ、ルールを設定させるところが、さすがの風太郎節。
ラストの田宮坊太郎との戦いの場面がかっこよすぎ。柳生十兵衛最高。
記述師の中で柳生十兵衛と言えば、もちろん「影の軍団」の十兵衛、千葉真一氏です。本書のイメージキャラももちろん千葉氏。映画版(クボヅカ版ではなくね)も久々に見てみたいなぁ。