2018/8/19読了。
豊家による方広寺の完成は日本全国を揺るがし、東西の緊張は高まる。必死に戦を避けたいと願う家康だが、時の勢いは……。
忠輝と秀頼の幼年時代の不戦の誓いは、夏の陣の最中、大阪城内の山里曲輪（ぐるわ）で別れの盃となる。
豊家なき戦後、秀忠の「家康暗殺計画」は鴻巣の鷹狩り時。守るは忠輝、傀儡子（くぐつ）とキリシタンの遠待筒。
翌元和2年（1616）、忍の一字の人生を送った病床の家康は、「野風」の笛と200万両を忠輝に遺した。しかし、その“爆弾”は炸裂することなく、永久勘当のまま92年の生涯を……。
