読了本ストッカー:『幻想文学講義 「幻想文学」インタビュー集成』東雅夫/国書刊行会



2017/10/10読了。

雑誌【幻想文学】全67号に掲載されたインタビューのうち83編を収録したものです。
お、重い!700ページ超の大作です。

【創刊号~20号】

【21号~40号】

【41号~60号】

【61号~終刊号】
工藤幸雄稲生平太郎南條竹則紀田順一郎紀田順一郎

以上のインタビューが収録。41号あたりから知った顔(?)になってきました(笑)。

これを読んだら、「ちょっと不思議なことがおきる物語が“幻想文学”」なんて口が裂けても言えなくなります。

どれも興味深いインタビューでしたが、高山宏氏の「言語芸術と建築」がとてもしっくりきました。
言語が建築という主題でまとめることができるとか、作庭術との関係だとかおもしろすぎるだろ!そういえば、作庭術の本で探してるのあったなあ……。


幻想は「合理」の行き着く先に出てくるというのもすごい!
しかし不勉強な身にとっては、註や索引がないのが痛い。
そりゃ国書刊行会の本で、本体価格6,400円もして、となればある程度勉強済みの人が購買対象なんでしょうが、インタビュー中で「こんな本が近々でるんですよー」と書いてあって、それの続報がないのは不親切だよなー。ま、調べたけどさ。