2017/7/13読了。
読んでないのに読んだふりをしたい、バーナード嬢こと町田さわ子、遠藤、図書委員長谷川スミカ、SF猛者神林しおり、の4人が織り成すビブリオコメディです(笑)。
イーガン読者が「結構な確率でよくわからないまま読んでいる」ってのは、みんなが思うことだが(ですよね?)、
神林しおり曰く、
「コレはここだけの話だけど 落ち着いて聞いてほしい…」「実は」「グレッグ・イーガン自身 結構よくわからないまま書いている」
量子力学的に言えば(?)、作家の理解度が常に100%だというのは幻想で、あらゆる理解度の作者が重なり合って存在している(猫!)。つまり(?)「私が よくわからない時 同じ部分作者もわからないという説だ」
ハードSFを読む上で求められるリテラシーとは「難しい概念を理解できる知識をもっているか」ではなく
「よくわからないままでも 物語の本質をはじめとする損なわずに作品全体を理解するコトが可能な教養のラインを感覚で見極められるかどうか」
……だ、など、むちゃくちゃ面白い!