読了本ストッカー:ザ・西洋伝奇!……『神秘結社アルカーヌム』トマス・ウィーラー/扶桑社ミステリー

神秘結社アルカーヌム (扶桑社ミステリー)
トマス・ウィーラー
扶桑社
2008-09-30


2017/6/30読了。

1919年ロンドン。大魔術師コンスタンティン・デュヴァルが殺害されます。
友人であった、かのアーサー・コナン・ドイル卿は、ウィンストン・チャーチルからの報告でそれを知り、さらに聖書の外典偽書扱いかな?)である『エノクの書』が関連していることに気が付きます。

ドイルは、かつてデュヴァルと結成していた結社「アルカーヌム」の再興を決意。アメリカ・ニューヨークに渡ります。
アルカーヌムのメンバーは、脱出王・ハリイ・フーディーニ(!)、悪魔学者(!)H・P・ラヴクラフト、ヴードゥのマンボ(!)・マリー・ラヴォー、と錚々たる面々!

ラヴクラフトが精神病院にぶち込まれてたり、フーディーニがなにかっていうと映画の宣伝をしたり、ユーモアも満載です。
なんといってもフーディーニのキャラがいいなあ!

マリー・セレスト号、ニコライ二世、ラスプーチン、ヴィルヘルム二世、ジョージ五世、ジョン・ディー、ウィンチェスター・ハウス、アーサー・ウェイト、クロウリイ、ウィリアム・ハーストetcetc……ありとあらゆる西洋伝奇ワードが炸裂で、楽しい一冊!