読了本ストッカー:すべては訳せない、しかしすべては訳せる……『翻訳問答 英語と日本語行ったり来たり』片岡義男/鴻巣友季子/左右社


翻訳家の鴻巣友季子氏と作家の片岡義男氏による、文字通り「翻訳問答」です。
カポーティやブロンテなどを実際に訳しながら、話をすすめていきますが、なんといっても驚いたのが、片岡氏の英語力の高さ!

文書の構造は尊重しつつ、日本語の調子を一定の平らさに保ちながら、言葉を置き換えていく、という方針

で「フラットな翻訳(C)鴻巣友季子」を見せます。とても構文を重視する姿勢が印象的でした。

haveやtakeなどをみっちりと具象から抽象へと学習していけば、英語が使える人たちが増えるっていう話が実感!
たしかに抽象的になったらわかんなくなったんだよなあー。