読了本ストッカー:石原慎太郎を読んでみようかな、なんて思わせる恐ろしい魔道書!……『石原慎太郎を読んでみた』栗原裕一郎/豊崎由美/原書房




2016/08/16読了。

書評家・豊崎由美氏の天敵とも言うべき、巨魁・石原慎太郎
石原氏をさんざんけちょんけちょんに貶してきた豊崎氏ですが、「小説家」としての石原氏を公平にジャッジすべく、その著作をぜ~んぶ読んでみる、という豊崎氏面目躍如の一冊です。

私が豊崎氏の書評を好きなのは、その公平さにあります。
どんな大作家であろうと、イマイチなときはそのように書く。どんなひどい作品を書いてきた作家であろうと、よければ誉める。その姿勢がとても心地よいのです。

本書でも石原氏の作品を読んで、「なんだ、意外といいの書いてるじゃん!」というものが多く、いくつか読んでみようかな~と思わせる作品を見つけてしまいました。。。魔道書か!?