読了本ストッカー:出版社は正誤表を好まない……『誤植文学アンソロジー 校正者のいる風景』高橋輝次/論創社



2016/08/10読了。

小説篇
◆「行間さん/河内仙介
◆「祝煙/和田芳恵
◆「遺児/上林暁
◆「祝辞/佐多稲子
◆「赤魔/倉阪鬼一郎
◆「青いインク/小池昌代
◆「「芙蓉荘」の自宅校正者/川崎彰彦
◆「爐邊の校正/田中隆尚」

エッセイ篇
◆「わが若き日は恥多し/木下夕爾」
◆「で十条/吉村昭
◆「校正恐るべし/杉本苑子
◆「アララギ校正の夜/杉浦明平
◆「校正/落合重信」
◆「植字校正老若問答/宮崎修二朗」
◆「助詞一字の誤植 横光利一のために/大屋幸世
◆「正誤表の話/河野與一」


「しかし出版者は正誤表を好まないもので、完全にやると第一費用が嵩むし買手の信頼を失わせると心配するせいか、全然省くか、附けるにしても小部分に止める」と十七世紀の著者が云っている。


そうなんだよねー。