読了本ストッカー:江戸版『スパイ大作戦』!(ウソ)……『スパイ武士道』池波正太郎/集英社文庫


2015/10/20読了。

弓虎之助は筒井藩の藩士。七十石三人扶持で勘定方を勤めています。
戦国の世より何代にも渡って筒井藩に奉公する弓家ですが、実は公儀隠密。これまでの先祖はなーんにもせずにきたわけですが、いよいよ指令が!
筒井藩にあるという藩祖の遺金八万余両を探せとのことです。おりしも叩き上げの家臣堀口左近が河川工事を足がかりに出世するのに伴い、その懐刀として登用された虎之助。これ幸いと探り始めます。

スパイ(隠密)もの時代小説で、主人公がスパイそのものの場合、指示するものは外部にいますが、同じ場所に別のスパイがいるってのが常道ですよね。
本書を読んでいてもそれが誰なのかが気になってしょうがない……邪道な読み方をしてしまったかも。