読了本ストッカー:SF寄りの短編が好み!……『大きな森の小さな密室』


2014/4/7読了。

SF作家としては「計算派(C)大森望」の首領として健筆をふるう小林泰三氏ですが、本書ではミステリ作家としての側面を見せます。
『密室・殺人』とか読んだはずですし、登場人物にも読み覚えがないといけないはずなんですが……全然おぼえとらん!!

◆「大きな森の小さな密室/犯人当て」
◆「氷橋/倒叙ミステリ」
◆「自らの伝言/安楽椅子探偵
◆「更新世の殺人/バカミス
◆「正直者の逆説/??ミステリ」
◆「遺体の代弁者/SFミステリ」
◆「路上に放置されたパン屑の研究/日常の謎

以上七編からなります。
「○○ミステリ」というサブタイトル的なやつは、記述師が勝手につけたわけではなくて、本書の各短編扉で明かされているもの。しかしぶっ飛んじゃってるので、ジャンルを明かすぐらいどーってことありません(笑)。
結構メイントリックはさらっとしたものが多いので……そのなかでは『遺体の代弁者』がいちばん面白かったですね!
こないだ読んだ『NOVA』に収録されていた「忘却の侵略」も面白かったし、やっぱりSFっぽいやつがいいですよね、小林氏は!