読了本ストッカー:『枯葉色グッドバイ』

枯葉色グッドバイ (文春文庫)枯葉色グッドバイ (文春文庫)
著者:樋口 有介
販売元:文藝春秋
発売日:2006-10





2009/7/16読了。

これは5つ星でしょう! 久々の樋口有介作品。

主人公の椎葉明郎はホームレス。元警視庁捜査一課の警部補でしたが、諸事情あって、今は代々木公園で暮らしています。
そんなある日、代々木公園で女子高校生の殺人事件が。一年前の一家惨殺事件を捜査中の、多摩川署新人刑事・吹石夕子巡査部長は、代々木公園の殺人との関連の調査を思い立ち、偶然教官だった椎葉と出会います。

日当二千円で雇われた椎葉。吹石の正義感(警察官だから当然なんですが)が鼻につきますが、椎葉の人生を捨てた感じと対象的で面白いです。
ラストもいいし、ミステリ的にも素敵です。後のやり取りなんてグッと来てしまいました。ほんと樋口有介は凄いなあ!実写化するなら、椎葉は内野“山本勘助”聖陽ですかな? 臭い感じがねぇ(笑)。