読了本ストッカー:火星の荒野を駆けるカンガルーたち……『火星人先史』

火星人先史 (徳間デュアル文庫)
著者:川又 千秋
販売元:徳間書店
発売日:2000-12


2009/4/8読了。


荒涼たる火星の大地を力強く駆けるカンガルー!……なんて違和感のない光景でしょう。川又千秋氏作品は『幻詩狩り』に続いて2作品目。大森望氏の<現代SF1500>で知りました。


人類の火星進出に伴い、労働力として、また貴重な蛋白源として火星に送り込まれた知能を若干強化されたカンガルーたち。あくまでも<地球人>でしかいられない人類とは異なり、世代を重ねるごとに火星の環境に適応していきます。そして、地球上で最期のカンガルーが死亡したとき……。


火星が今、○だって仮説、初めて知りました。魅力的ですねぇ。巻末解説に川又氏の火星を舞台にした作品として『火星甲殻団』、続編『ワイルドマシン』の文字が。その昔、今は亡き『MSXマガジン』で、『火星甲殻団』のゲームの記事、ワクワクしながら読んだなあ……そうか、川又作品だったのか。ローテ・ブリッツなつかしい。結局買ってないけれど。『反在士の鏡』も探さないとな。