読了本ストッカー:次世代の犀川助教授(?)、海月及介登場!……『φは壊れたね』

φは壊れたね (講談社文庫 も 28-34)


森博嗣


講談社文庫


2008/1/9 読了。


森博嗣氏の新シリーズ<Gシリーズ>の第1作目です。ギリシャ文字だから<Gシリーズ>なのね・・・。
あの<四季>シリーズで書ききった感もあり、これ以上何を書くのかという思いもありますが。その後の西之園萌絵も国枝桃子も、犀川助教授も出てきます。
萌絵もドクターコースの2年になって、発言が国枝桃子化してます!大人になったなぁ・・・(微笑)。


さらに犀川助教授そっくりの発言をするC大生、海月及介も登場!本シリーズはC大生の海月及介、加部谷恵美(おぉ、大人になったなぁ)、C大大学院生山吹早月の3名が主人公グループの様子。


Amazonのレビューを読むと酷評の嵐! ま、ね・・・。しかし思い起こせばS&Mシリーズが終わってVシリーズが始まったときもなんじゃこれと思ったものでした。でも最終的には面白かったもんなあ。



そもそも、謎だと思うこと自体が主観であり、基のデータには、客観的な謎が存在しているわけではない。多くの場合、それは単なる勘違い、すなわち、記憶間違い、あるいは見込み違いによって見かけ上生じる。
一方、謎が解消するという概念もまた、単なる思い込み、あるいは推論による納得、それとも、最適な解釈による妥協でしかない。自分の中で、なにかが歩み寄った結果だ。
現実というものを相手にする場合、どんなものであれ、多かれ少なかれ、歩み寄りが必要だろう。自分が摑んだ、と思える真実とは、自分が作り上げた都合の良い真実である。


相変わらずです、いい意味で。