2007/5/20読了。
いや~、長かった。去年の年末に購入して、ようやく読了。堪能しました。
タイトル通り、2冊で1975年から2005年までの『奇想天外』や『本の雑誌』などに掲載された著者の文章をまとめた本です。連載の無かった期間も、他媒体の書評を再構成して載せるなど、とても網羅性が高く良心的なブックガイド。「クズSF論争」など非常にリアルで、時評なので当たり前ですが、同時代性に溢れ資料的価値も高いと思われます。
論争の詳しい内容など、本文に書ききれない部分については、関連するネットアドレスが記載されているのがとても親切。大森氏共著の『文学賞メッタ斬り』シリーズでも、同様の記載がありますね。アーカイブとしてネット上に残している人もすごいですが。やはり共有しようとする意志でしょうか?(森博嗣風)
本シリーズのおかげで、読みたい本が200冊以上増えてしまいました・・・。