読了本ストッカー:「風変わりな理系ミステリ」by大森望……『神様のパズル』

神様のパズル


2007/2/23読了。


「第3回小松左京賞」受賞の本作。「人間に宇宙は作れるか」をテーマにディベートするはめになった大学のゼミ生たち。ゼミ生が宇宙論や物理学史を(極々簡単に)学んでいくので、イーガンなどに比べたらわかりやすいですが、各理論にあっさりと触れるだけなので、記述師のような文系読者には逆にわからない感じが・・・。
あと登場人物の一人が“天才”少女なのですが、まあやっぱし「四季」シリーズを読んだあとだとね・・・見劣りしますわな、“天才”の描き方。


解説で大森望氏が書かれていますが、天才少女が「穂瑞沙羅華(ホミズ・サラカ)」で、相棒の綿が「綿さん(ワタサン)」って、まんまですね。それで「風変わりな理系ミステリ」ですか。なるほどなるほど。『三ッ目がいく』ですね。


『メシアの処方箋』『僕たちの終末』とも面白そうなので期待して待つ!(105円コーナーでの遭遇をっ)