読了本ストッカー:魑魅魍魎の骨董業界……『孔雀狂想曲』

孔雀狂想曲


2/20読了。


下北沢の骨董屋、雅蘭堂主人・越名集治の出会う骨董品にまつわる物語を描く連作短編ミステリです。
北森鴻氏の骨董業界を扱った話としては『狐罠』に始まる「旗師・冬狐堂シリーズ」が有名ですが、こちらは幾分“表舞台”側と言えるでしょうか(あくまで“幾分”ですよ)。
各短編ともなにを書いてもネタバレになりそうなので、タイトルのみ紹介。


ベトナムジッポー・1967」
「ジャンクカメラ・キッズ」
「古九谷焼幻化」
「孔雀狂想曲」
「キリコ・キリコ」
「幻・風景」
「根付け供養」
「人形転生」


 一番好きなのは「根付け供養」です。しかし“表舞台”とは言っても、骨董業界は凄まじいですね(小説だから?)