読了本ストッカー:泡坂魔術城開幕!……『 奇術探偵曽我佳城全集#秘の巻 』

読了本ストッカー:ピザは30分以内に配達しないと殺されます、まじで。『スノウ・クラッシュ㊤』t.html%3FASIN=4062737604%26tag=Lvdrfree-22%26lcode=xm2%26cID=2025%26ccmID=165953%26location=/o/ASIN/4062737604%253FSubscriptionId=15JBHWP7TH9QYT1RMHG2" target="_blank">奇術探偵曽我佳城全集 秘の巻

泡坂妻夫
講談社文庫

2006/5/15読了。




泡坂妻夫氏によって20年(!)にわたって書かれた、奇術師探偵・曾我佳城の短編を集めたものです。
しょっぱなから、佳城がちょっとしか出てこない「空中朝顔」、佳城が安楽椅子探偵の片鱗を見せる「花火と銃声」、いつのまにか実弾にすり替えられた銃で撃ち殺される「消えた銃弾」、ロープ奇術と結び目のうんちくも楽しめる「バースデイロープ」、誰もが一度は見たことのある、人体を箱に入れ、真ん中の箱をずらして見せる奇術・ジグザグで、バラバラ殺人を本当にやってしまった「ジグザグ」、カップエンドボウルを使った暗号物「カップと玉」、佳城の書いたサインや写真がすべてなくなってしまったことから始まる「ビルチューブ」、CM撮影に貸し出された鳩がすり替えられた謎を追う「七羽の銀鳩」、剣で刺され殺された奇術師「剣の舞」、スクリーンを使った奇術で本当に殺された「虚像実像」、高価な指輪をカモメがくわえていったのは事故か、犯罪かの「真珠夫人」。一番好きな短編は、泡坂氏の職人もの小説とのつながりが感じられる「空中朝顔」です。