読了本ストッカー:お金をかけなきゃ趣味ではない!……『悠悠おもちゃライフ』

悠悠おもちゃライフ (講談社文庫)


森博嗣


講談社文庫


2008/1/7 読了。


 


本書は雑誌「ラピタ」での連載をまとめたもの。
森氏には庭園鉄道の趣味についてまとめた『ミニチュア庭園鉄道―欠伸軽便鉄道弁天ヶ丘線の昼下がり (中公新書ラクレ)』『ミニチュア庭園鉄道〈2〉欠伸軽便鉄道弁天ヶ丘線の大躍進 (中公新書ラクレ)』『ミニチュア庭園鉄道〈3〉欠伸軽便鉄道弁天ヶ丘線の野望 (中公新書ラクレ)』がありますから、本書は全体的な趣味にさらっとふれた感じ。
なので趣味の内容について詳しく語るというより、趣味の心構え(?)について書かれたものと捉えた方がよいかもしれません。


まあ記述師の趣味なんて読書だけだし、105円本がほとんどだし、文庫だけだし、そんなに家庭に迷惑はかけていない・・・と思いたいですが、森氏の次のような発言が身につまされます(笑)。



さあ、今回はいよいよ大問題を取り上げよう。目を背けてはいけない。真っ向勝負だ。正面突破である。そう『家族の理解』をいかにして獲得するのか、について考察してみたい。(中略) 次に、「家族」とは何なのか、という点に光を当てると(中略) この場合おおかた、奥様のこと(あえて敬称)であると認識してまちがいない。ようするに妻である。配偶者ともいう。パートナとか同居人なんて格好つけている人もいるみたいだが、実態との一致に関しては深く追求しない。結論からいえば、奥様以外の家族は大したことはないのだ。なんとかなる。なんとかならないのが、奥様だ(断言)。


そうなんだよなぁ・・・なんともならないんだよなぁ(合掌)。ま、つらい話題(?)には触れないでおこう。


模型飛行機用の多気筒エンジンについて、「星形多気筒は必ず奇数個のシリンダがある。星形6気筒とか、星形8気筒はない。理由を考えてみよう」という文章が。久々に真剣に考えた記述師でした。