天沢退二郎
ブッキング
2006/5/23読了。
読者からの投票に答えてブッキングから復刊された天沢退二郎氏の傑作ファンタジーです。
何年か前にその存在を知って、古本屋で探すしかないかなあと思っていたところ、復刊を知りとても喜んだ覚えがあります。何かおかしなものに侵されていく街を舞台に「光車」を探す子供たち。地霊文字や謎のおじいさんなどファンタジー心をくすぐる設定が満載です。
『オレンジ党』シリーズも買おうと思っているんですが・・・なにぶん先立つものがね・・・(泣)。私は文庫派なので、文庫化されるまでじっくり待つタイプなのですが、天沢氏の著作とクラフト・エヴィング商會だけはハードカバーで揃えたいと思っている、今日この頃。それにしても光車の描写がすごい。ダークファンタジーの傑作、五つ星です!稲生平太郎氏の『アクアリウムの夜』などが好きなかたは是非!