読了本ストッカー:『くもはち 偽八雲妖怪記』大塚英志/角川文庫


「怪談と十五銭」では夏目漱石、「河童と白足袋」では柳田国男、「蒲団と私的理」では田山花袋、「蜂蜜と外套」ではコナン・ドイルと、著名人がガンガン出てくる伝奇小説。
なんとなくパラパラと読んでしまっているので、マンガも含めて、大塚氏の伝奇シリーズを全部きちんと読まないとな~と思っています。

内容(「BOOK」データベースより)

三文怪談作家の「くもはち」と、のっぺら坊の挿絵画家「むじな」。二人が出会ったのは小泉八雲の怪談の舞台である紀伊國坂だった。その日行われる八雲=ラフカディオ・ハーンの葬儀を取材して怪談に仕立てるのだ。葬列にもぐりこんだ二人は、ハーンの雇った探偵に見張られていると悩む帝大教師、夏目金之助に出会う。その監視者の意外な正体とは―。(「怪談と十五銭」)くもはち、むじなの怪談コンビが明治を疾り、謎を明かす。妖怪ミステリーの傑作短篇集。