読了本ストッカー:『幽霊列車』赤川次郎/文春文庫



2017/10/17読了。

赤川次郎氏はひさびさ。
シリーズものに手を出すときりがないので、初期(?)のトリッキーなミステリだけ読もうと、ブックガイドを漁って狩猟中です。
『インペリアル』『怪盗の有給休暇』『結婚案内ミステリー風』『殺人を呼んだ本 私は図書館』『死者は空中を歩く』『昼と夜の殺意』『招かれた女』『マリオネットの罠』『ミステリ博物館』『幽霊から愛をこめて』あたりを探そうかなと。

あと、ちらっと読んだ一冊がむちゃくちゃオフビートな結末だったので全部集めてから読もうと思っている【杉原爽香】シリーズが、あと五冊でコンプリート!

ま、それはさておき『幽霊列車』です。連作短編集だったんですね、知らんかった。

◆「第1話:幽霊列車」
……朝の一番電車が次の駅に着いたとき、そこから八人の乗客すべてが消えていた! そんな魅力的な謎からスタートです。
主人公は警視庁警部の宇野喬一。さらに東京の女子大生にして探偵が趣味の永井夕子。
人間消失のトリックだけでなく、なんで消えなきゃならなかったのか、まで含めて、端正なミステリでした。

◆「第2話:裏切られた誘拐」
……読み終わった後、タイトルがガツンとくる一編。富豪の娘が誘拐され、新聞紙の文字を切り貼りした脅迫状が届き、身代金要求の電話がかかってくる……絵に描いたようなミステリですが、うーん、上手い!
わかる人はわかるのかも知れませんが、私は結構普通にだまされました……。

◆「第3話:凍りついた太陽」

◆「第4話:ところにより、雨」
……見つかる死体が全部雨でもないのにカッパを着て、長靴を履いて、傘を差している、という事件(笑)。
すごいよ、赤川次郎! 動機はありがちっちゃーありがちなんだけど。

◆「第5話:善人村の村祭」
……休暇に小旅行にでかけた宇野&夕子。後輩刑事の実家のある善人村に泊まることになります。

おぉ連作短編集な上に、シリーズものかい!!