2017/6/8読了。
傑作ミステリと名高い(と聞いてました)本書。
ずいぶん前にブックオフで見かけたけれど買わなかったら、それ以降全然出会えず(古本あるある)。
ずいぶん前にブックオフで見かけたけれど買わなかったら、それ以降全然出会えず(古本あるある)。
でもそうなると、新潮文庫で買いたくなりますよね! え?ならない?
その才能と天衣無縫な試合運びに魅せられるキング。
ひょんな事から亡命することになったツァラプキンは、キングの家(父・母・弟あり)に逃げ込みます。
そこになだれ込むソ連の刺客達!
キング家御一統は、ツァラプキンを守るために戦い(ラケットで相手の手を砕いたりして)守りきるのですが……なんか格調高いといいますか、ノブレスなユーモアいいますか、そんなものが溢れる文章。
ツァラプキンはゲイリーの血だらけの顔を見ると、その場にへたり込んで気を失った。それを見て、今度はキング氏がふらふらしはじめた。キング夫人は呆れ返って吐き捨てるように言った。「だらしがないんだから、男なんて」彼女はグレッグ(弟)に医者を呼ぶように言おうとしてあたりを見回した。グレッグの姿はどこにもなかった。「グレッグ!」彼女は悲鳴に近い声で叫んだ。てっきり息子が殺されたと思った。グレッグが玄関口から顔を出し、「今電話してるんだ」と言って引っ込んだ。(中略)巡査部長は半信半疑で確認した。「ほかに何か?」グレッグは玄関の外を覗いた。「ええ、医者をお願いします。いいほうの三人が今気を失いました」「君は大丈夫か?」「ええ、大丈夫です」グレッグは言った。「僕はまだ子供だから、乱闘には入れてもらえなかったので」
娘がテニスを始めたのでルールもわかる!と思って読んだのですが、娘はソフトテニスで硬式とは全然ルールが違ってさっぱりわかりませんでした。