期待のSF作家として紹介されている野崎まど氏(「崎」のつくりは上が「立」のやつです)を知ったのは、『SFが読みたい』だったんですが……昨年の? それとも一昨年のだったでしょうか?
ずいぶん遅ればせながら、『know』読了です。
正直に言えば、僕は絶対に見つからないと思っている。だってあの先生が自分で身を隠そうと考えて、それを実行したのだ。だとしたらもう我々では追跡なんてとてもできない。僕らでは絶対に追いつけない。十四年前の手がかりをやっと一個見つけただけのアルコーンでは、先生に追いつけるのは何十年後だろう。(中略)結局、僕ら凡夫にできることなんて限られている。先生が残した遺産をせいぜい有効に使うこと。先生が一人で先に行ってしまった道を、ゆっくりゆっくり辿っていくことだけ。僕は息を吐いた。電子葉も少しずつ冷えてきた。ジェスチャで啓示視界にウィンドウを開く。
お、この筆致……天才を描く手つきが森博嗣じゃないっすか?
喜嶋先生みたい。。。
喜嶋先生みたい。。。
人の頭骨内に「電子葉」の搭載が義務づけられた近未来の日本。
「電子葉」を持つ者と持たない者、持つ者の中でも、レベルによってアクセスできる情報に格差が生じている世界。
「知る」という言葉の意味が激変した世界で、主人公・御野連レルと量子葉を搭載した少女・知ルとの冒険が……。
情報格差が、脳みそによって定着した階級世界って、、、野崎まど、恐るべし!
「電子葉」を持つ者と持たない者、持つ者の中でも、レベルによってアクセスできる情報に格差が生じている世界。
「知る」という言葉の意味が激変した世界で、主人公・御野連レルと量子葉を搭載した少女・知ルとの冒険が……。
情報格差が、脳みそによって定着した階級世界って、、、野崎まど、恐るべし!