読了本ストッカー:まったく古びないロボットマンガの傑作!……『ロボット刑事#01』石ノ森章太郎/中公文庫



2016/10/05読了。

以前『ロボットマンガは実現するか―ロボットマンガ名作アンソロジー ロボット開発最前線報告 [単行本]』という本を読みました。

ロボットマンガが再掲されていたのですが、そのほとんどが当然古びていました。
その中で、『ロボット刑事』だけが絵柄も、内容も古びていないように感じたのです!
おお、石ノ森章太郎って実は読んだことないぞ!

子どもの頃なぜか持っていた古い特撮ものの大全集みたいな本で、『ロボット刑事K』の解説は読んだことあるんだけど、石ノ森作品だったんだなぁ。


昔ながらの「おやじさん」刑事が、新規導入されたロボット刑事の相棒になることを無理やり決められて、「やってられるか!」となって、ロボット刑事「K」にむちゃくちゃする話です。


石ノ森章太郎氏に先見性があったのか、日本の特撮全体にそういった先見性が現れていたのか、評論的にはどう評価されているのかわからないのですが、「感情をもった(らしい)ロボット」と人間との違いをテーマにした作品です。

この「感情をもった理由」をロジカルに突き詰めれれば、完全に現代のロボットものですよね。
絵柄も本当に古びていない感じがして、驚きました。デッサンが優れているとかそういった理由なんでしょうか。マンガの技術的な部分がわからないのですが。