沖縄に生まれ育ち、エキセントリックな鉄道嫌いな母親を持ったため、生まれてこのかた、鉄道に乗ったことのない女子高生・雁ヶ谷空海。
こんな変な設定でも、変な女を描かせたら天下一品、ご存知佐々木倫子氏の手にかかれば、違和感なく(?)物語に入り込めます。
祖父に会うために特別急行「幻夜」に乗り込んだ空海。その列車の中には、祖父に招待されたテツの男たちが満載で……。
みんなエキセントリックですので(テツだから!)、ラストは「実は全員でだましてましたオチ」ではないかと想像してみたり……。
はるか昔、進研ゼミの付録冊子(だったと思う)にミステリマンガが掲載されていて、キャンプ場で登場人物が次々と殺されたが、すべてお芝居だったというオチだったので、ミステリマンガだと、すぐにそれを疑ってしまうんだよう。
下巻に続く!