読了本ストッカー:もうひとつの『真田太平記』……『真田騒動 恩田木工』池波正太郎/新潮文庫




2016/6/20読了。

時代コメディ(?)『真田丸』を観てたら、読みたくなりました(笑)。
真田太平記』もありますが、それ読んじゃうと引っ張られる気がして……。短編集である本書にしてみました。
真田家を題材に採った短編(中編?)を集めています。ほぼ年代順にならんでいるので非常にわかりやすい!

好きなのは、松代真田藩藩祖、真田信幸の後半生を描いた「信濃大名記」かなぁ。
隆慶一郎氏が十兵衛ではなく、宗冬が好き(と私が感じてるだけ?)なように、池波氏は幸村より信幸が好きなんだろうなあ……。
自分の望みのままに生きた幸村に比べ、真田家を守ることに徹した信幸は堅物のイメージがありますが、それを突き詰めてとてつもない威厳を持った人物になります。全国の「真面目(といわれがちな性格)」な人の希望の星ですね!

◆「信濃大名記」
◆「碁盤の首」
◆「錯乱」
◆「真田騒動」
◆「この父その子」