読了本ストッカー:蔵書界にも『火花』作用が?……『本で床は抜けるのか』西牟田靖/本の雑誌社


2015/11/30読了。

もともと他の人の本棚の話を読むのが好きでした。
『センセイの書斎 イラストルポ「本」のある仕事場 』『清く正しい本棚の作り方』あたりまでは、とても楽しく読めていたんですけど……『書庫を建てる 1万冊の本を収める狭小住宅プロジェクト』くらいから風向きが変わってきました。
近年は「書籍そのものとの格闘を描く」本から、「書籍と格闘する自分そのもの」を描く本へと移行してきた、という感じです。しかも、からっとしたものではなく、じめっとしたものへ。
いうなれば、ピース・又吉氏の『火花』です。決して『火花』を否定しているわけではありません。お笑いを青春群像として描いた優れた作品だと思いますが、「お笑いをやっていること」をお笑い芸人自身が、現実に青春っぽく捉えてみたり、M-1などの賞レースを感動風に紹介してみたり、そういった風潮があると思います。

同様に本に関するもろもろの事々を、なんかくらーい感じで捉え、書いてしまう本が増えているような気が、、、こういうくらーいのやめてほしいんだよなぁ。感動ポルノ風というか。もっと明るくいきたいなぁ!