読了本ストッカー:『あやし』宮部みゆき/角川文庫


2015/4/27読了。

もう本当に、宮部みゆき氏の語り口の絶妙さに脱帽の一冊。
基本的に、口入屋から紹介された奉公先で、奉公人たちが体験する不思議な話をまとめた短編集です。

◆「居眠り心中」……14歳の銀次は、通瀬戸物町の木綿問屋、大黒屋に奉公しています。
◆「影牢」……深川六軒堀町の蝋問屋、岡田屋の番頭松五郎が語る短編。岡田屋で起きた変死事件を一人称出語ります。
◆「布団部屋」……深川永代寺門前東町にある酒屋、兼子屋は代々の亭主が短命であることで有名。
そんな兼子屋で女中が頓死する事件が起こります。死んだ娘おさとの妹、おゆうが奉公にあがりますが……。
◆「梅の雨降る」
◆「安達家の鬼」
◆「女の首」
◆「時雨鬼」
◆「灰神楽」
◆「蜆塚」