読了本ストッカー:『GANTZなSF映画論』奥浩哉/集英社新書
2014/8/8読了。
GANTZな漫画家、奥浩哉氏によるムービーガイドです。なんだか視線が一緒というか、子どものころテレビで映画を見てた感じが濃厚で(もちろんその後の観た映画の数が全然違うのですが)、とても親近感が。
皆さんは、映画を観る際、何を基準に選んでいますか? 僕は観たい映画に関しては、以前から情報誌や専門誌をこまめに読んで新作情報を入手していましたが、それに加えて最近はインターネットで国内外のサイトを覗いて面白そうな作品をチェックしています。
好きな監督や役者はたくさんいますが、映画を選ぶときの最大のポイントは、製作費がいくらかかっているか、つまりバジェットです。製作費が高ければ高いほど、有名な俳優キャスティングできるし、優秀なスタッフを大勢集めることもできる。そうなればおのずと脚本も練られているだろうというシンプルな考えに基づいています。
もちろんバジェットは低くても、口コミでの評判がよかったり、あらすじを読んでこれは面白そうだと思ったものは積極的に観にいきますし、実際に驚くような傑作はいくつもあります。ただ、エンターテインメント作品に関して言えば、製作費がかかった映画は、ハズレが少ないようにも思うのです。
とか
映画のレピューなどを見ると、よくB級映画という言葉を目にします。あまり聞いたことはありませんが、A級映画というものがその対極にあるのだとすれぱ、A級とB級の違いは製作費がかかっているかいないかで分けられるようです。でも、それだとすこし瞹昧なので、あえて僕なりの解釈を加えると、まず「製作費がかかっていて、知的好奇心を刺激してくれて、内容に破綻がない」のがA級、かたや「低予算で、内容はムチャクチャだけど、とにかく面白い」のがB級という定義です。
とか、とてもわかりやすい見方で、 こういったガイドにありがちな(?)メジャーな作品を否定したりすることが全くなく、優れたガイドだと思います。
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