読了本ストッカー『冲方丁対談集 にすいです。』


2014/3/25読了。

読み応えがあったのは、まず富野由悠季氏。他の対談とは分量が違うので当たり前っちゃあ当たり前ですが……好きなんですよね、富野氏の言説(笑)。
あと夢枕獏氏もすごい! 三十年以上書き続けてきた作家の持つ凄みが……もう!
ほかの本でも語られるエピソードですけど、
無人島でも書くということはもう一生書くということだから。そうするとスランプがなくなるんだよ。一生書くわけだからスランプなんて長くたって一年とか二年とかだからそのくらいはどうってことない。
とか!

さらに小説関係だけではなく、国立科学博物館の鈴木一義氏との江戸時代の科学技術に関する対談、平安文学研究者の山本淳子氏との清少納言に関する対談なども面白かったです。
源氏物語枕草子紫式部清少納言、彰子と定子という比較を一条天皇を軸として解き明かしたという山本氏の『源氏物語の時代#一条天皇と后たちのものがたり』読んでみたいなあ!

◆「かわぐちかいじ/マンガで「日本」と「日本人」を写し出す」
◆「富野由悠季/アニメ、小説、それぞれの媒体の「性能」と「未来」」
◆「井上雄彦/描きながら考え、道が見えてくる」
◆「養老孟司/「江戸時代」という時代の面白さ」
◆「夢枕獏/書く自由を獲得するために」
◆「伊坂幸太郎/小説にしか出来ないこと」
◆「天野喜孝/ジャンルを変えればまたゼロに戻れる」
◆「鈴木一義/江戸時代の科学技術と精神性」
◆「中野美奈子/「泰姫」という生き方」
◆「滝田洋二郎/どの時代も人間関係、感情でしか世の中は動かない」
◆「山本淳子/千年経っても共感できるもの」