読了本ストッカー『呪われた町㊦』



2011/10/18読了。

いよいよ本書の対吸血鬼部隊が姿を現します。
若き文士ベンジャミン・ミアーズ、たったひとりで吸血鬼を二度も撃退した少年マーク・ペトリー、医者のジミー・コディ、カトリック神父ドナルド・キャラハン、そして現代のヴァン・ヘルシング、高校教師マット・バーク。

ネタバレになりますが……キャラハン神父が吸血鬼と対決する際、吸血鬼に「十字架を捨てて、信仰どうしで対決しよう」と迫られます。
そこで十字架を捨てないことで逆に自らの信仰の脆弱さを渇破され、十字架の効力が弱まってしまう場面が印象的。

吸血鬼ものを甦させる場合、古くからの掟をどう扱うかがポイントとなります。
(1)吸血行為が伝染する
(2)日光を嫌う
(3)心臓に杭を打たれると死ぬ
(4)十字架を嫌う(キリスト教的なもの=祈りなどを含む)
(5)招かれないと家に入り込めない
などなど。本書ではすべて当てはまります。そういった意味ではオーソドックスな(?)吸血鬼。